香住・ジオパークフルマラソン大会

香住・ジオパークフルマラソン大会（かすみ・ジオパークフルマラソンたいかい）は、かつて兵庫県美方郡香美町の香住区において、例年4月に開催されていたマラソン大会です。この大会は、その開催地が山陰海岸ジオパークの一部であることに由来し、その名を冠していました。

大会の始まりと歴史

本大会の歴史は2014年に始まり、その第1回大会は4月27日に開催されました。

当初の大会名は「香住ジオパークフルマラソン大会」と称されていましたが、これは厳密には単独で存在するジオパーク名ではなかったため、より正確に地域との関連を示すべく、第4回大会が開催された2017年からは「香住・ジオパークフルマラソン大会」へと名称が改められました。旧名称での開催は2016年の第3回までとなります。

その後も大会は継続され、2018年には記念すべき第5回大会が、そして2019年4月27日には第6回大会が開催されました。

中断と終焉

順調に回を重ねていた大会でしたが、2020年には世界的に拡大した新型コロナウイルス感染症の影響を受け、残念ながら開催中止となりました。翌2021年には、感染状況を踏まえた形式として、オンライン形式での開催が企画され、これが第8回大会として実施されました。

しかし、この第8回オンライン大会が、結果として香住・ジオパークフルマラソン大会の最後の開催となりました。大会を継続的に運営していく上で、資金面の確保が困難になったことが、大会終了の主要な理由とされています。

運営体制

本大会は、香住・ジオパークフルマラソン実行委員会が主催者として運営の中心を担い、美方郡陸上競技協会が主管団体として実務を支える体制で行われていました。

種目設定

本大会では、様々なレベルのランナーに対応するために複数の種目が設けられていました。主な種目としては、公認距離である42.195kmのフルマラソンがありました。その他にも、少し短めの距離として33.551km（「途中下車」というユニークな名称が付けられていました）、比較的参加しやすい10km、そして初心者やファンランナー向けの5kmが設定されており、多くのランナーが香住の自然の中を駆け抜けました。

香美町内の他のマラソン大会

香美町では、香住・ジオパークフルマラソン大会以外にも、地域の特色を活かした他の著名なマラソン大会が開催されています。例えば、同町の小代区では例年6月に厳しいコース設定で知られる「みかた残酷マラソン全国大会」が、また村岡区では例年9月に長距離走の祭典である「村岡ダブルフルウルトラランニング」が行われており、これらも地域におけるランニング文化を豊かにしています。

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