香川県庁舎

香川県庁舎の概要

香川県庁舎は、香川県高松市番町に位置する行政機関の建物群であり、香川県の中心的な政治機能を担っています。主要な構成要素としては、本館、東館、北館に加えて、議会議事堂や天神前分庁舎、さらには警察本部庁舎が存在します。また、南側には駐輪場も整備されています。

構成と設計

香川県庁舎の本館や東館、警察本部庁舎は、著名な建築家である丹下健三によってデザインされました。これらの建物は、機能性と美しさを兼ね備えた作品として知られています。

歴史的な背景

香川県庁舎の歴史は1869年にまで遡り、高松城から松平操旧邸への県庁移転が行われました。その後、1871年には高松県の設置に伴い、香川県庁が開庁。1894年には内町に初代香川県庁舎が完成し、1945年の高松空襲による全焼などを経て、1947年には新たに県庁舎が建設されました。その後も改修や新設が行われ、2000年には現在の本館が完成しました。

建物の特徴

本館

本館は2000年に竣工された地上22階、地下2階の鉄骨構造の建物であり、最高部の高さは113メートルに達します。延べ床面積は41,464平方メートルで、21階には展望室が設けられており、県内の素晴らしい景色を一望できるスポットとして利用されています。ここには香川県特産のサヌカイトも展示されており、県庁舎の重要な観光名所となっています。

東館

東館も丹下健三の設計によるもので、地上8階の鉄筋コンクリート構造です。こちらは1958年に完成し、日本の伝統美を感じさせるデザインが特徴です。ファサードは当時の技術の限界を示しており、公共建築としても評価されています。

北館・警察本部庁舎

北館は地上5階の建物で、香川県庁の消費生活協同組合や会議室が入っています。警察本部庁舎は1996年に完成した6階建ての建物で、香川県の安全を守る役割を果たしています。

最新の動向

2022年には、旧本館及び東館が国の重要文化財に指定され、歴史的価値が高まっています。また、2006年に公開された映画『県庁の星』のロケ地としても知られ、国際的には2021年にニューヨークタイムズ・スタイルマガジンにおいて、戦後の重要な建築として取り上げられました。

アクセス

香川県庁舎は公共交通機関でもアクセスが容易で、最寄りのJR高松駅から徒歩で約20分、ことでん瓦町駅からは約10分となっています。また、まちなかループバスも利用可能です。

まとめ

香川県庁舎は、近代建築の代表作として地域のシンボルとなっているだけでなく、多くの歴史的な出来事を記録してきました。これからも、その美しい外観と機能性を兼ね備えた建物は、訪れる人々にとって魅力的なスポットであり続けることでしょう。

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