香川県指定文化財一覧

香川県指定文化財：歴史と文化の遺産

香川県では、歴史的・文化的価値の高い建造物、美術工芸品、考古資料などが数多く指定文化財として保護されています。この文書では、その一部を紹介します。一覧は完全な網羅ではなく、代表的な文化財をピックアップしたものです。

有形文化財

建造物

香川県内各地に点在する歴史的建造物は、その地域独特の建築様式や、時代の変遷を伝える貴重な遺産です。例えば、東かがわ市の猪熊家住宅は母屋、門、長屋からなり、伝統的な建造物の様式をよくとどめています。また、高松市の旧入江家住宅、丸亀市の丸亀城の遺構なども、往時の様子を今に伝えています。他にも、白峯寺（坂出市）の五重塔、阿弥陀堂、客殿など、宗教建築の優れた例も多く存在します。

絵画

県内には、貴重な絵画作品も数多く残されています。例えば、東かがわ市にある與田寺所蔵の山水画や屏風絵は、当時の高い画力を示す作品です。また、白鳥美術館（東かがわ市）所蔵の曼荼羅図や、金刀比羅宮（仲多度郡琴平町）所蔵の伊藤若冲や岸岱による作品など、様々な時代の、様々な画家の作品が香川県に存在しています。

彫刻

仏像や神像などの彫刻作品は、宗教的な信仰や美術工芸の技術水準を知る上で重要な資料です。與田寺（東かがわ市）の本尊薬師如来像や、各地の寺院に伝わる木造仏像、そして金銅仏など、様々な時代の彫刻作品が大切に保存されています。

工芸品

刀剣や、仏具、漆器などの工芸品も、香川県の豊かな歴史と文化を語る上で欠かせません。古くからの伝統技術によって作られた刀剣類、精巧な細工が施された仏具、そして漆器など、様々な工芸品が、その時代ごとの技術水準や美意識を今に伝えています。

書跡

古文書や書画は、当時の社会情勢や文化水準を知るための貴重な資料となります。後小松天皇の宸翰や、著名な武将や文人の書状、そして古写経など、貴重な書跡が県内に残されています。

古文書

古文書は、歴史研究に欠かせない重要な資料です。寺院や家系などに伝わる古文書には、社会や経済、文化、信仰などの様々な情報が含まれており、歴史を紐解く上で極めて重要です。

考古資料

県内各地からは、古代の生活や文化を知る上での貴重な考古資料が数多く出土しています。銅剣や土器、そして瓦など、様々な遺物が、当時の社会の様子を伝える重要な資料となっています。

歴史資料

歴史資料は、特定の出来事や人物に関する記録であり、歴史を理解する上で欠かせないものです。例えば、本山寺（三豊市）に伝わる経文板木は、当時の印刷技術や宗教文化を物語る貴重な資料です。

無形文化財

香川県には、伝統芸能や工芸技術など、後世に伝えられるべき無形文化財も多く存在します。蒟醤（ぐんじょう）、彫漆（ちょうしつ）、きゅう漆といった伝統的な技法は、現在も受け継がれ、独自の文化として発展しています。

民俗文化財

民俗文化財は、地域の生活文化や信仰、祭りなどを伝える貴重な資料です。各地に伝わる伝統芸能や、祭礼に使われる神具、そして独特の風習などが、地域の文化を象徴する貴重な資料となっています。

記念物

史跡

古墳や遺跡、城跡、寺院跡などは、過去の出来事や社会の様子を伝える重要な遺跡です。これらは、考古学的な調査によってその歴史や文化が明らかになり、保護されています。

名勝

自然の景観や、人によって作られた美しい庭園などは、後世に残すべき貴重な景観です。

天然記念物

樹木や動植物、地質など、自然の恵みとして後世に伝えられるべき貴重な存在です。

この文書に記載されている情報は、香川県指定文化財の一部であり、全てを網羅しているわけではありません。詳細については、香川県教育委員会生涯学習・文化財課のウェブサイトなどを参照ください。

もう一度検索