香川県産業交流センター

香川県産業交流センター（サンメッセ香川）

香川県産業交流センターは、香川県高松市林町に位置する主要なコンベンション施設であり、広く「サンメッセ香川」の愛称で知られています。この施設は、地域における産業の振興、文化交流の促進、そして各種イベント開催の場として、多岐にわたる役割を果たしています。運営管理は、指定管理者として穴吹エンタープライズ株式会社が行っています。

概要

サンメッセ香川は、1994年3月30日に開館しました。その所在地は、かつて高松空港があった場所に開発された「香川インテリジェントパーク」の一角にあたります。特に本展示場部分は、旧空港ターミナルビルなどが建っていた場所に位置しており、地域の歴史的な場所の再生・活用という側面も持ち合わせています。

施設構成

施設は主に1階と2階に分かれており、それぞれのフロアに多様な機能を持つ空間が設けられています。

1階施設
大展示場: 最大で4,015平方メートルという広大な床面積を誇り、天井高は12メートルと非常に開放的な空間です。大型展示会やイベントに対応できるほか、必要に応じてフロアを三分割して利用することも可能です。
小展示場: 約1,022平方メートルの床面積を持ち、200インチの大型ハイビジョン映像装置を備えています。セミナーや小規模な展示、発表会などに適しています。
屋外展示場: 第1および第2の2箇所に設けられており、屋外での展示やイベントに利用できます。
レストラン: 施設利用者が休憩や食事に利用できるスペースです。

2階施設
会議室: 規模の異なる複数の会議室を備えています。最大400名まで利用可能な「サンメッセホール」（大会議室）をはじめ、中会議室、小会議室、特別会議室の計4部屋があり、様々な目的の会議や研修に対応できます。

駐車場
敷地内には約700台分の常設駐車スペースが確保されており、大規模イベント時には臨時の駐車場として約1,000台分が追加で利用可能となります。これにより、多数の来場者に対応できる体制が整っています。

開催実績

サンメッセ香川では、これまでに非常に幅広い分野のイベントが開催されてきました。代表的なものとして、大型のエンターテインメントショーである「ディズニー・オン・アイス」の高松公演や、全国規模のスポーツ・文化イベントである「ねんりんピック」関連イベント、人気アーティストのコンサートなどが挙げられます。

スポーツ分野では、特にボクシングの国際試合が記憶に残ります。2012年には亀田大毅・和毅選手のノンタイトル戦が行われ、翌2013年9月3日には、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦、亀田大毅選手対ロドリゴ・ゲレロ選手の試合が開催されました。この試合は、国際ボクシング連盟（IBF）の世界タイトルマッチとして日本国内で初めて行われた記念すべき一戦であり、香川県にとっても初のボクシング世界戦開催となりました。亀田選手が判定勝ちを収め、世界初の三兄弟同時世界王者の快挙を達成した歴史的な場所でもあります。

その他、医師国家試験のような大規模な試験会場としても利用されており、将棋の公式戦である「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦・テーブルマークこども大会」の四国大会会場ともなっています。

アクセス

サンメッセ香川へのアクセスは、公共交通機関と自家用車いずれも便利です。

路線バス: 公共交通機関を利用する場合、JR高松駅からは、ことでんバスの川島・西植田線（旧空港通り経由またはレインボー通り経由）を利用し、「サンメッセ香川」バス停で下車するのが便利です。また、高松琴平電気鉄道（ことでん）琴平線の伏石駅からは、伏石駅・サンメッセ線が運行されており、こちらも「サンメッセ香川」バス停に到着します。この路線はことでんの電車ダイヤに合わせて運行され、交通系ICカード「IruCa」を使用した場合、電車との乗り継ぎ割引が適用されるため、公共交通機関でのアクセスがより便利になっています。
高速道路: 高松自動車道を利用する場合、高松中央インターチェンジからサンメッセ香川までは約2分の距離であり、自家用車でのアクセスも非常に良好です。

サンメッセ香川は、その多様な施設と優れたアクセス環境により、四国における産業、文化、交流活動の重要な拠点としての役割を今後も担い続けていきます。

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