香川県道161号高松坂出線

香川県道161号高松坂出線について

香川県道161号高松坂出線（かがわけんどう161ごう たかまつさかいでせん）は、香川県の高松市から坂出市を結ぶ一般県道です。この道路は、高松市と中讃工業地域を繋ぐ重要なルートの一部として整備されました。かつては有料道路として運営されていましたが、2011年に無料開放されました。現在、2車線での供用が行われていますが、2024年度末には4車線化が計画されています。

概要と起点・終点

この道路の起点は、高松市植松町の交差点で、香川県道16号高松王越坂出線の本線と接続しています。終点は坂出市林田町の交差点で、香川県道186号と香川県道187号と交わる地点です。総延長は10.144km、現在は2車線で運営されています。

歴史と建設過程

1970年代、日本ではモータリゼーションの進展に伴い、各地で道路整備が急速に進められていました。香川県でも、渋滞解消のために高松市と坂出市を結ぶ「さぬき浜街道」の建設が求められ、このルートでは五色台の下を貫通するトンネルを建設する計画が立てられました。計画の総事業費103億円は当時の香川県の道路予算に匹敵する額であったため、有料道路方式での整備が選択されました。

1973年に工事が着手され、1981年に「高松坂出有料道路」として全線が開通しました。当初の予測では、開通当初の1日当たり通行台数は5630台と見込まれていましたが、実際は1611台と大幅に下回り、その後も交通量は増加せず赤字が続くことに。

1988年に瀬戸大橋が開通して以降は営業黒字に転じたものの、通行量は予測の40%に留まりました。その結果、香川県は道路公社への財政支援を行い、資金繰りが厳しくなる中、無利子貸付という形で支援を続けました。

無料開放とその影響

2011年には道路公社が抱える債務を返済することが困難であることが明らかになり、最終的に道路の無料開放が決定されました。これにより、通行量は一挙に増加し、開放前の約2.5倍もの交通量になりました。豊富な利用を受けて、4車線化計画も進んでいますが、初期の計画時よりも事業費が上昇することが見込まれており、四車線化の実現には多くの条件が必要とされます。

現在の状況と今後の展望

現在は高松市と坂出市を結ぶ重要な交通路として機能しており、利用者の増加に伴い、今後の道路整備が注目されています。2024年度までに4車線化が実施される予定で、これによりさらなる交通の流れの円滑化が期待されます。

参考年表

• - 1973年：事業着手
• - 1981年：全線開通
• - 2011年：無料開放
• - 2024年度：4車線化予定

高松坂出線は、地域の交通のハブとして、様々な発展を遂げてきた道であり、今後もその重要性は高まることでしょう。

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