香月秀雄

香月秀雄（かつき ひでお、1916年10月13日 - 1992年8月14日）は、日本の医学者であり、特に外科学の分野で著名な人物です。医学博士の学位を持ち、千葉大学の名誉教授として長年教鞭を執りました。また、初代放送大学長としても知られ、日本の教育界にも大きな足跡を残しました。

香月秀雄は、1916年に東京都で生まれました。1931年に千葉医科大学医学部を卒業後、医学の道を歩み始めます。1948年4月には千葉医科大学医学部助手となり、その後、1949年5月に新制千葉大学の発足に伴い、同大学医学部助手となりました。1962年4月には千葉大学医学部教授に就任し、後進の育成に尽力しました。

1976年4月から1982年6月まで、香月秀雄は千葉大学長を務め、大学運営に手腕を発揮しました。その後、1983年4月には放送大学の初代学長に就任し、1989年4月までその任を務めました。さらに、1983年7月から1986年7月までは、放送大学学園理事長も兼任しました。これらの役職を通して、日本の教育の発展に大きく貢献しました。

香月秀雄は、教育者としての活動だけでなく、様々な社会的活動にも積極的に参加しました。国立大学協会副会長や大学設置審議会会長などを歴任し、特に共通一次試験の実施に尽力したことで知られています。これらの活動を通じて、日本の教育制度の改善に貢献しました。

香月秀雄の研究分野は外科学であり、その分野における知識と技術は高く評価されています。著書には「外科治療学」や「人間の病気」などがあり、医学の発展に貢献しました。また、「日本外科手術全書」の共編著も務めました。これらの著書は、多くの医学関係者に影響を与え、医学教育に貢献しました。

香月秀雄の業績は、数々の賞や栄典によっても称えられています。1982年には紫綬褒章を受章し、1989年にはExcellent Prize of Cinena Sectと勲一等瑞宝章を受章しました。これらの受章は、香月秀雄の医学界および教育界における多大な貢献を物語っています。

香月秀雄は、1992年8月14日に生涯を閉じましたが、その功績は今もなお、多くの人々に語り継がれています。彼の教育者としての情熱と、医学者としての卓越した知識は、日本の医療と教育の発展に不可欠なものでした。

主な略歴

1916年 - 東京都に生まれる
1931年 - 千葉医科大学医学部卒業
1948年4月 - 千葉医科大学医学部助手
1949年5月 - 千葉大学医学部助手
1962年4月 - 千葉大学医学部教授
1976年4月 - 千葉大学長（1982年6月まで）
1983年4月 - 放送大学長（1989年4月まで）
1983年7月 - 放送大学学園理事長（1986年7月まで）
1992年 - 死去

主な受賞・栄典

紫綬褒章（1982年）
Excellent Prize of Cinena Sect（1989年）
勲一等瑞宝章（1989年）

主な著書

「外科治療学」
「人間の病気」（放送大学、1990.1）
* 「日本外科手術全書」（共編著、1960年）

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