香港囲碁協会

香港囲碁協会（Hong Kong Go Association, HKGA）

香港囲碁協会は、1982年の設立以来、香港における囲碁の普及と発展に貢献してきた非営利団体です。国際囲碁連盟に加盟しており、現在では「中國香港圍棋協會（Hong Kong Go Association, CHINA）」という表記も用いられています。

中国囲棋協会との独立性

香港囲碁協会は、中国本土の中国囲棋協会とは独立して活動しており、中国棋院の傘下ではありません。アジア競技大会などの国際大会には、「中国香港（C.HONG KONG）」として独自のチームを編成し参加しています。同様に、マカオの囲碁団体も「中国マカオ（MACAO, CHINA）」として独自のチームで国際大会に参加しています。

団体名の英語表記について

中国語圏では、囲碁の英語表記として「Weiqi」が用いられることが一般的です。例えば、中国囲棋協会の英語表記は「Chinese weiqi association」であり、シンガポール囲碁協会の英語表記は「Singapore weiqi association」です。しかし、香港囲碁協会が設立された当時は香港がイギリスの統治下にあったため、イギリスなどで一般的に使用されていた「Go」という表記が団体名に採用されました。

香港における囲碁の普及

香港は、日本、中国、韓国、台湾と比較すると囲碁人口は少ないですが、プロ制度はありません。しかし、これらの地域以外では最も囲碁が盛んな地域の一つと言えます。その背景には、以下の要因が挙げられます。

1987年に世界青少年囲碁選手権大会が香港で開催されたこと。
若い世代への囲碁普及が進んでおり、世界学生囲碁王座戦にも代表選手を派遣していること。
香港の選手が各種の国際アマチュア大会で優秀な成績を収めていること。
相鉄杯世界女流アマチュア囲碁選手権戦では、香港代表の簡螢が1990年に優勝、1989年と1991年に準優勝、1994年には3位入賞を果たしています。
国務総理杯世界アマチュア囲碁選手権戦では、香港代表の陳乃申が2009年に3位入賞を果たしています。
世界アマチュア囲碁選手権戦では、陳嘉鋭をはじめとする多くの香港代表選手が上位入賞を果たしています。

香港囲碁協会の設立以来、香港における囲碁人口と選手のレベルは着実に向上しており、協会はその進歩に大きく貢献しています。

外部リンク

中國香港圍棋協會
香港囲碁協会のFacebookページ

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