陳嘉鋭

陳嘉鋭（ちん かえい）

陳嘉鋭（1954年8月23日 - ）は、中国・香港出身で、日本で活躍した囲碁棋士です。中国広東省に生まれ、中国囲棋協会と関西棋院に所属し、九段の段位を持ちます。

経歴

12歳で入段しましたが、文化大革命の影響で囲碁棋士としての活動が困難な時期を過ごしました。文革後、1979年の第1回世界アマチュア囲碁選手権戦に中国代表として出場し、3位に入賞。翌年の第2回大会でも2位となりました。

29歳の時に香港へ移住し、新聞のスポーツ記者として一時的にプロの道を離れました。しかし、1986年には香港代表として世界アマチュア囲碁選手権で優勝を果たしました。

1987年に来日し、関西棋院で飛付五段としてプロ棋士に復帰。1988年には、関西棋院賞新人賞を受賞しました。その後、「月刊碁学」誌上で結城聡との三番勝負に臨みましたが、1勝2敗で敗れています。

1991年に七段に昇段。同年の本因坊戦では初のリーグ入りを果たし、林海峰、大竹英雄、加藤正夫といった強豪を破り、4勝3敗の成績でリーグ3位となりました。しかし、翌期は3勝4敗でリーグ陥落となりました。

1992年には、応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦に香港代表として出場。1回戦で橋本昌二に勝利しましたが、2回戦で大竹英雄に敗れました。

1995年には、天元戦トーナメントでベスト4に進出しましたが、小林光一に敗れました。

1996年の応氏杯では中国代表として出場しましたが、1回戦で馬暁春に敗れました。同年、九段に昇段しています。

2007年には、53歳2か月という高齢で名人戦リーグ入りを果たしました。これはリーグ初参加の最高齢記録、またリーグ最年長記録となりましたが、結果は8戦全敗でリーグ陥落となりました。

棋風

陳嘉鋭は、戦闘的な碁風で知られています。

主な棋歴

世界アマチュア囲碁選手権戦
中国代表：1979年3位、1980年2位
香港代表：1985年2位、1986年優勝
本因坊戦リーグ：2期
名人戦リーグ：1期

外部リンク

関西棋院の陳嘉鋭紹介ページ
* 日本囲碁ソフト 陳嘉鋭の囲碁教室

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