香田勲男

香田勲男（こうだ いさお）

香田勲男は1965年5月29日に生まれ、長崎県東彼杵町出身の元プロ野球選手であり、現在は野球指導者および解説者として活動しています。プロ野球選手としては、読売ジャイアンツと近鉄バファローズに在籍し、2001年に現役を引退しました。以来、指導者としての道を歩み続けており、2022年からは九州文化学園高等学校の硬式野球部監督を務めています。

経歴

プロ入り前

香田はプロ入り前、佐世保工業高校のエースとしてその名を馳せました。1982年には全国高等学校野球選手権大会に出場し、3年連続で甲子園に進出しました。特に1983年の夏には、長崎大会決勝戦でノーヒットノーランを達成するなど、目覚ましい成績を残しました。

巨人時代

1983年度のドラフトで読売ジャイアンツから2位指名を受けて入団。1985年6月に初登板を果たし、翌1986年にはプロ初勝利を挙げるも、肩の手術がアダとなり、しばらく不遇の時期を過ごしました。しかし1988年に初完封勝利を達成し、以降は日本シリーズでも活躍。特に1989年の日本シリーズでは、香田の完封勝利がチームの流れを変え、シリーズ優秀選手に選ばれる快挙を成し遂げました。1990年には自身初の規定投球回数到達と2桁勝利を達成し、黄金期のジャイアンツで重要な役割を果たしました。

近鉄時代

1994年11月にトレードで近鉄バファローズに移籍しました。初年度は成績に苦しみましたが、1996年には二軍で防御率1位を獲得し、1997年には復調を果たしてオールスターゲームに出場しました。その後、1999年にはリリーフ投手に転向し、5勝8セーブをマークするなどチームを支えました。2001年には近鉄の優勝に貢献し、再び日本シリーズでの登板を果たしました。

現役引退後

引退後は、近鉄の一軍投手コーチを経て、古巣の巨人にてコーチ職に就きました。特に二軍および一軍での指導を通じて若手選手の育成に寄与し、内海哲也や山口鉄也などを育てました。その後、解説者としても活躍し、韓国プロ野球の斗山ベアーズでの指導も行いました。2014年から阪神タイガースの二軍投手コーチに就任し、2016年には一軍コーチとしても活躍しましたが、2020年には阪神を退団しました。

2021年には、地元の九州文化学園高校から監督としての打診を受け、再び若手選手の指導に専念することになりました。地元への恩返しを志し、指導法の向上に努めています。

総括

香田勲男は、プロ野球選手としてのキャリアを経て、指導者として新たな道を切り開いた人物です。彼の経験と知識は若い選手たちにとって貴重な資源となっており、その指導に注目が集まっています。

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