香里ヌヴェール学院中学校・高等学校

香里ヌヴェール学院中学校・高等学校

香里ヌヴェール学院中学校・高等学校（こうりヌヴェールがくいんちゅうがっこう・こうとうがっこう）は、大阪府寝屋川市美井町に存在する私立の共学中学校および高等学校です。この教育機関は1921年にフランスのヌヴェール愛徳修道会から派遣された修道女たちによって設立されました。初めは大阪市のカトリック玉造教会で個人教授が行われ、その後1923年に正式に開校されました。

歴史の歩み

大正時代に創立された同校は、発展を遂げながら様々な変遷を経てきました。1925年には高等女学校の認可を受け、1929年には郊外への移転が決定しました。これにより、現在ある寝屋川市の地に新たな校舎が建設され、1932年に開校しています。この校舎はアントニン・レーモンドの設計によるもので、登録有形文化財としての価値も持っています。

移転当初から、学校はカトリック香里教会と密接な関係を保ち続けており、関連する幼稚園も開園されています。1945年には前身のカトリック玉造教会が空襲で損傷を受けましたが、その後1963年に聖マリア大聖堂が建立され、地域の信仰の拠点となりました。

教育の理念

校訓「OBEISSANCE ET PURETE」は、フランス語で「従順と純潔」を意味します。この校訓は、生徒たちが正しいことを見極め、それに基づいて行動する姿勢を育むことを目指しています。また、この考えはカトリックの博愛精神に基づいており、生徒には他者を思いやる心や深い倫理観が求められます。

学科体系とコース

中高ともに設けられている学科は多岐にわたります。特に高等学校では普通科にスーパーアカデミーコース、スーパーイングリッシュコース、グローバルサイエンスコースを用意し、生徒たちの進路選択肢を広げています。また、中学校でも同様のコースが設けられています。これにより、基礎的な学力だけでなく、国際的な視野を持つ生徒を育成することを目的としています。

学校生活と部活動

香里ヌヴェール学院では文化部や運動部を含む多彩な部活動が展開されています。文化部では演劇部やコーラス・ハンドベル部、運動部では男子サッカー部や女子バスケットボール部など、さまざまなクラブが生徒の成長をサポートしています。部活動を通じて仲間との絆や協調性を培い、充実した学校生活が送られています。

姉妹校と地域貢献

本校は、京都市に位置する京都聖母学院中学校・高等学校と姉妹校の関係を築いています。これにより相互に教育の交流を深め、生徒たちの視野を広げる取り組みが行われています。また、地域社会との関わりも重視しており、ボランティア活動を通じて生徒たちが地域貢献に寄与する機会も多く設けられています。

結び

香里ヌヴェール学院中学校・高等学校は、カトリックの価値観に基づいた教育を提供し、信仰と学びを両立させるという理念のもと、未来を担う人材を育成しています。多様なコースや部活動を通じて、生徒たちは自らの可能性を広げ、社会に貢献する力を身につけています。

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