馬場町 (大阪市)

馬場町：大阪城公園に隣接する歴史と文化の町

馬場町は、大阪府大阪市中央区に位置する町名です。本町通、中央大通、上町筋という主要道路に囲まれた、大坂城公園に南接する立地が特徴です。現在のような町域になったのは1979年で、それ以前は町域が大きく異なり、大坂城とその外郭の一部を含んでいました。

歴史と変遷

近世には、上町筋沿いは上本町1丁目でしたが、明治4年（1871年）に兵部省管轄地となり、明治12年（1879年）に現在の馬場町という町名が誕生しました。町名の由来は、大坂城の芝地や空地が「番場」と呼ばれていたこと、大坂城代や大阪鎮台の拠点であったことと関係すると言われますが、詳細は不明です。

昭和11年（1936年）には、日本放送協会大阪中央放送局（NHK大阪放送会館）が上本町9丁目から馬場町に移転し、新たな放送会館が建設されました。この放送会館は、馬場町交差点の南東角に位置し、NHK大阪放送局のコールサイン「JOBK」を「ジャパン・オーサカ・バンバチョウ・カド」と語呂合わせして親しまれていました。

しかし、2001年、大阪市が「難波宮跡公園と大阪城公園の連続一体化構想」を発表したことを受け、NHK大阪放送会館は大手前4丁目に移転しました。移転後は、新たな語呂合わせとして「ジャパン・オオサカ・バンバチョウの・キンジョ」が使われるようになりました。旧放送会館跡地は、現在更地となっています。

地理と周辺環境

馬場町の町域は、北を本町通、南を中央大通、西を上町筋に囲まれ、大坂城公園に隣接しています。この立地から、緑豊かな環境と都市の利便性を兼ね備えています。

かつては、馬場町交差点に大阪市電の馬場町停留場が存在していました。現在の町域は、以前の町域とは大きく異なるものの、地域名として「馬場町」と呼ばれるようになったのは、この停留場の存在が影響していると考えられます。

主要施設

馬場町には、歴史的建造物や公園、ホテルなど、さまざまな施設があります。

KKRホテルオーサカ（大阪共済会館）: ビジネスや観光の拠点として利用されています。
OSAKA遺跡庭園: 歴史を感じさせる静かな空間です。
大阪府監察医事務所: 公共機関として重要な役割を担っています。
メゾン・ド・ヴィレ大阪城公園前: 高級マンションが建ち並ぶエリアです。

交通アクセス

馬場町へのアクセスは良好です。

鉄道: Osaka Metro谷町線・中央線谷町四丁目駅が最寄り駅です。
道路: 阪神高速13号東大阪線 法円坂出入口・森之宮出入口が近く、自動車でのアクセスも便利です。上町筋、本町通、中央大通といった主要道路も通っています。
* バス: 大阪シティバス62号系統 馬場町停留所があります。

まとめ

馬場町は、歴史と現代が融合した、魅力的な町です。大坂城公園という素晴らしい環境に恵まれ、交通アクセスも良好なことから、住むにも働くにも、観光にも最適な場所と言えるでしょう。これからも、歴史を尊重しながら、発展を続ける町として期待されています。

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