馬瀬川

馬瀬川（まぜがわ）

馬瀬川は、岐阜県高山市と下呂市を流れる、木曽川水系の一級河川です。飛騨川の最大の支流であり、木曽川へと合流します。

地理

馬瀬川の源流は、高山市清見町楢谷麦島の北方にある西ウレ峠に位置します。そこから南へと流れ、下呂市金山町金山付近で飛騨川に合流します。

この川は、馬瀬山脈と和良山脈の間を縫うように流れており、上流部では飛騨変成帯に属する麦島片麻岩や、デボン紀、古生代の地層が見られます。最上流部の高山市清見町では、一部に小平野が広がり集落や耕地が点在しますが、大部分は峡谷を形成しています。清見町大原では大きな屈曲も見られます。

小原川と合流して下呂市馬瀬に入ると、約30kmにわたり、幅約50mほどの河谷平野が広がります。この区間には目立った支流は存在しません。下呂市金山町に入ると、東仙峡金山湖（岩屋ダム）で弓掛川と合流します。岩屋ダムを過ぎ、金山町祖師野付近で和良川、金山町戸部付近で戸川と合流し、飛騨川との合流点に至ります。

主な支流

馬瀬川には多くの支流が流れ込んでいますが、その中でも主なものは以下の通りです。

小原川
弓掛川
和良川
戸川

主な橋

馬瀬川には、流域の生活や交通を支える様々な橋が架けられています。上流から中流にかけては国道257号が並行し、養老塚橋、猿飛橋、大原大橋などが架かっています。また、中流では岐阜県道431号下山名丸線が並行し、新宮島橋、湯けむり橋などが架かっています。

特に主要な橋としては、以下のものがあります。

金山橋（岐阜県道438号飛騨金山停車場線）
馬瀬大橋（岐阜県道86号金山明宝線）

主なダム

馬瀬川には、水力発電や治水のためにいくつかのダムが建設されています。主なダムは以下の通りです。

馬瀬川第二ダム
岩屋ダム
西村ダム

特徴

馬瀬川は、上流部では峡谷を形成し、中流部では河谷平野が広がるなど、地形の変化に富んでいます。また、地質も多様であり、飛騨変成帯の岩石や古生代の地層など、地質学的にも興味深い地域となっています。

流域には集落や耕地が点在し、国道や県道が並行していることから、地域住民の生活と密接に関わっています。

その他

馬瀬川流域は、豊かな自然に恵まれ、四季折々の美しい風景が楽しめます。特に、紅葉の時期には多くの観光客が訪れます。

また、馬瀬川は釣りスポットとしても人気があり、鮎などの川魚を釣ることができます。

外部リンク

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