駒場 (目黒区)

東京都目黒区駒場

駒場は、東京都目黒区の北端に位置する町名で、一丁目から四丁目まであります。郵便番号は153-0041です。

地理

目黒区の北端に位置し、渋谷区、世田谷区と隣接しています。京王井の頭線駒場東大前駅が最寄りの駅で、山手通り、航研通り、淡島通りといった主要道路が通っています。駅周辺や淡島通り沿いには商業施設が点在していますが、基本的には住宅地が多く、教育・研究機関も立地しています。かつてこの地には前田侯爵邸があり、現在は駒場公園として整備されています。その周辺には、閑静な住宅地が広がっています。

1932年に目黒区が成立した際、駒場町として誕生し、1968年の住居表示実施時に現在の駒場となりました。一部は青葉台四丁目に編入されています。

世帯数と人口

2021年4月1日現在、世帯数と人口に関する詳細なデータは提供されていません。

小・中学校の学区

区立小・中学校の学区については、目黒区の公式情報を参照してください。

地価

2021年1月1日の公示地価によると、駒場4-3-38の地点で1平方メートルあたり107万円となっています。

歴史

駒場は、もともと荏原郡上目黒村の一部でした。江戸時代には、将軍家の鷹狩場「駒場野」があり、その際に馬を止める場所「駒場」が地名の由来とされています。現在、三角橋交差点付近（四丁目）に番小屋があったという記録もあります。当時は集落や農地はまばらでした。

1867年、幕府は駒場野を拡大して練兵場を整備する計画を立てましたが、周辺の村々の反対運動により断念されました（駒場野一揆）。

明治時代に入ると、政府主導で駒場野の開墾が進められ、駒場農学校が開校しました。以降、農業関係をはじめとする様々な研究・教育機関が集まり、文教の地としてのイメージが定着しました。目黒区は駒場を「近代農法発祥の地」と位置づけています。その後、東京市、目黒区への編入、住居表示実施等を経て現在の形に至ります。

駒場野一揆

駒場野一揆は、1867年に起こった農民による一揆です。幕府が練兵場を拡張する計画に対し、農地を奪われることを恐れた周辺の農民たちが蜂起し、番小屋を破壊しました。この一揆は、幕府の衰退を示す出来事として、目黒区、渋谷区、世田谷区の歴史に記録されています。

施設

駒場には、多くの教育・研究機関が立地しています。

東京大学駒場地区キャンパス
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部
東京大学大学院数理科学研究科
東京大学生産技術研究所
東京大学先端科学技術研究センター
これらの学部や研究科を指して「駒場」と呼ばれることがあります。
大学入試センター
東京都立国際高等学校
日本工業大学駒場中学校・高等学校
目黒区立駒場小学校
枝光会駒場幼稚園
駒場保育園
駒場公園（旧：前田侯爵邸）
駒場野公園

また、近隣には「駒場」の名を冠する学校も存在します。

筑波大学附属駒場中学校・高等学校（池尻）
東京都立駒場高等学校（大橋）
駒場学園高等学校（代沢）
駒場東邦中学校・高等学校（池尻）
河合塾駒場校（上原）

脚注

注釈

出典

参考資料

ふるさと世田谷を語る-世田谷区

関連項目

目黒区の町名
駒場 (曖昧さ回避)

外部リンク

* ウィキメディア・コモンズには、駒場 (目黒区)に関するカテゴリがあります。

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