駒止峠

福島県南会津郡南会津町に位置する駒止峠は、針生地区と南郷地区の東地区を結ぶ歴史ある峠です。古くから地域住民の生活路として利用されてきました。

概要

標高1,135mと会津地方南部では標高が高く、冬期間は積雪が多いため、交通の難所となっていました。明治時代には道路の付け替えが行われ、従来の峠道からルートが変更されました。しかし、冬季の峠越えは依然として危険であり、過去には警察官や郵便逓送隊員が遭難し、命を落とす事故も発生しています。

現在の駒止峠

現在、峠の付近には国道289号が通っています。1982年に開通した駒止バイパスは、駒止トンネルなどの構造物によって峠の南側を通過し、交通の円滑化に貢献しています。バイパス開通以前の旧道は、つづら折りの道が続き、峠を越えるルートとなっていました。

駒止バイパスの開通により、冬季の通行は比較的容易になりましたが、現在でも駒止峠付近は冬期間通行止めとなります。これは、積雪や路面凍結による危険を回避するためです。

周辺情報

駒止峠の北側には、豊かな自然が残る駒止湿原が広がっています。四季折々の美しい景色を楽しむことができ、多くの観光客が訪れます。また、峠の西側の国道沿いには、温泉施設「きらら289」があり、ドライブの休憩スポットとして利用されています。

まとめ

駒止峠は、歴史と自然が豊かな場所です。かつては交通の難所でしたが、バイパスの開通によりアクセスが改善されました。周辺には観光スポットも点在しており、ドライブやハイキングを楽しむことができます。ただし、冬季の通行には注意が必要です。

もう一度検索