駒錦信樹

駒錦信樹（こまにしき のぶき）は、1901年12月2日に大阪府大阪市港区で生まれました。本名を久川信樹といい、身長173cm、体重107kgという体格で、大相撲の世界で活躍しました。

1919年5月、駒錦は井筒部屋から初土俵を踏みました。その後、1924年1月には大坂相撲に移籍し、大坂で十両に昇進しました。1927年1月、東西合併が行われた際に、出羽海部屋に移籍し、その場所で十両に編入されました。

駒錦は幕下と十両を往復する時期が長く続きましたが、1931年1月についに新入幕を果たしました。しかし、その活躍は長くは続きませんでした。1932年1月、春秋園事件に関与し、相撲界を脱退することとなりました。実質的に最後の場所は1931年10月でした。

幕内での成績は2場所で3勝15敗4休と振るいませんでしたが、通算成績は30場所で102勝105敗13休2預でした。また、1929年5月には幕下優勝を果たしています。

力士としての現役時代には、西田山、駒ヶ嶽（大坂相撲時代）、駒錦と3度の改名を経験しました。駒錦という四股名は、東西合併を機に名乗るようになったものです。

駒錦信樹の相撲人生は、決して順風満帆とは言えませんでしたが、その名前は相撲史に刻まれています。春秋園事件という大きな転換期の中で、相撲界を去ることになりましたが、その存在は、当時の相撲界の激動を物語る一例として、記憶されるべきでしょう。

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