騎兵第1旅団 (日本軍)

騎兵第1旅団

騎兵第1旅団は、大日本帝国陸軍に存在した騎兵旅団の一つです。その衛戍地は、現在の千葉県船橋市三山および習志野市大久保地区に置かれ、「騎兵の町・軍郷習志野」を象徴する存在として知られています。

概要

旅団は、旅団司令部、騎兵第13連隊、騎兵第14連隊で構成されていました。平時には近衛師団に所属し、近衛騎兵連隊を隷下に加えていました。両騎兵連隊は、平時は5個中隊、戦時は4個中隊で編成されていました。

日露戦争では、秋山好古旅団長の指揮下で秋山支隊の基幹部隊として活躍しました。特に、ロシア帝国のコサック騎兵部隊を撃破したことは、その武勇を示すものとして有名です。この活躍が、習志野という地名を全国に広めるきっかけとなりました。

現在、騎兵第13連隊の跡地には東邦大学習志野キャンパスが、騎兵第14連隊の跡地には日本大学生産工学部津田沼キャンパスが立地しています。また、旅団司令部跡地は八幡公園となり、「習志野騎兵旅団発祥の地」の碑が建立されています。

沿革

1899年（明治32年） - 習志野の高津廠舎を仮兵舎として発足。
1901年（明治34年）
11月20日 - 旅団司令部が千葉郡津田沼村大字大久保新田の騎兵第13連隊営内に開庁し、事務を開始。
12月19日 - 騎兵第13連隊と騎兵第14連隊に軍旗が授与。
1902年（明治35年） - 大久保にて編成完了。
4月2日 - 旅団司令部が津田沼村大字大久保新田の新築舎に移転。
1923年（大正11年） - 軍備整理により1個中隊を減じ、平時4個中隊となる。
1932年（昭和07年）6月 - 満州事変出動時には、旅団機関銃隊（1中隊16挺）、騎砲兵中隊（4門）を加えて戦時編制を整備。さらに試験的に装甲自動車中隊（装甲車7輌、自動貨車若干）を加える。両連隊は留守隊として各1中隊を内地に残し、3中隊編制で出動。
1933年（昭和08年） - 装甲自動車中隊が正式に編制化され、旅団自動車隊となる。騎兵第1旅団と騎兵第4旅団を統合して騎兵集団を編成。
1934年（昭和09年） - 満州常駐部隊となり留守隊は廃止され、これを招致して両連隊は4個中隊となる。
1935年（昭和10年） - 旅団の騎砲兵中隊および装甲自動車中隊は騎兵集団の直轄となる。
1936年（昭和11年） - 編制改正により両騎兵連隊に機関銃中隊が新設される。
1938年（昭和13年）6月 - 北支に出動。
1939年（昭和14年）
2月 - 騎兵集団司令部と共に蒙彊に移る。
10月 - 旅団各隊は自動車編制に改編され、更に騎兵第71連隊（自動車編成の4中隊・機関銃中隊）が増加。
1942年（昭和17年）10月 - 旅団廃止。各部隊は戦車第3師団の部隊に改編。

歴代旅団長

（情報は省略）

各連隊歴代連隊長

騎兵第13連隊

（情報は省略）

騎兵第14連隊

（情報は省略）

機動歩兵第3連隊

騎兵第14連隊より改編。

（情報は省略）

交通

京成本線京成大久保駅から徒歩10分

脚注

（情報は省略）

関連項目

秋山支隊
騎兵連隊
騎兵第2旅団 (日本軍)
騎兵第3旅団 (日本軍)
騎兵第4旅団 (日本軍)
陸軍騎兵学校
千葉県の軍事拠点や軍事史跡
亀戸事件

参考文献

司馬遼太郎 『坂の上の雲』
佐久間亮三・平井卯輔『日本騎兵史』1968年
船橋市郷土資料館『地域研究資料3 薬園台の歴史 正伯物語』平成15年3月31日
船橋市郷土資料館『絵はがき写真に残された明治～大正～昭和-』平成17年3月23日
習友会、開拓50周年記念誌『砂塵を越えて』平成7年
船橋市立薬円台小学校公式ホームページ

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