高千穂町立岩戸中学校

高千穂町立岩戸中学校の歴史と概要

高千穂町立岩戸中学校は、かつて宮崎県西臼杵郡の高千穂町大字岩戸に存在していた公立中学校で、1947年に設立され、2015年に閉校しました。68年の歴史を持ったこの学校は、その地域において重要な教育の場として機能していました。

校章と校歌

校章はシンプルで中央に「中」という文字が配置されていました。また、校歌は1958年に制定され、作詞は上徳憲一、作曲は見山富士夫によるもので、全三番の歌詞すべてに「岩戸中学校」という校名が含まれています。このように校章や校歌は、学校のアイデンティティの重要な一部を成しています。

創立からの沿革

歴史の始まりは1947年に遡ります。この年、学制改革が行われ、旧岩戸国民学校から新たに「岩戸村立岩戸中学校」に改組されました。開校式は1948年5月8日に行われ、初代校長には山崎隆就が就任しました。その後、学校は成長を遂げ、次第に施設や設備も充実していきました。

特に1969年には特殊学級が設置され、障害のある生徒たちにも学ぶ機会が提供されました。その後も1989年には技術室が完成し、1992年にはパソコンも導入されるなど、時代に応じた教育環境の整備が進められました。

統合と閉校

2015年2月には閉校を記念する式典が行われ、3月31日には高千穂町立高千穂中学校に統合される形で閉校となりました。最終年度には51名の生徒が在籍していました。その歴史の中で、多くの卒業生がこの学校で培った知識と心をもって社会へと羽ばたいていきました。

跡地の活用

閉校後、2015年8月には高千穂町立岩戸小学校が仮校舎として使用され、その後は鉄筋コンクリート造の校舎が解体されることになりました。しかし体育館は残り、地域での利用が続けられています。また、グラウンドの北側には新たに高千穂町立天岩戸保育園の園舎が完成し、2019年には移転して開園しています。

交通アクセス

高千穂町立岩戸中学校へのアクセスは非常に良好で、最寄りのバス停は「岩戸中学校」で、そこから徒歩1分の距離にあります。また、近隣には大分県道・宮崎県道7号緒方高千穂線が通っており、周辺には仰慕窟や天安河原といった観光名所も点在しています。

まとめ

高千穂町立岩戸中学校は、地域に根ざした教育機関として多くの生徒に学びの場を提供し、68年の歴史の中で多くの思い出を紡いできました。閉校した後も、その跡地や施設は地域社会にとって重要な役割を果たしています。

もう一度検索