高原兄

高原兄（たかはら けい）とは

高原兄（たかはら けい）、本名は高原茂仁（たかはら しげひと）、1959年4月10日生まれの日本のシンガーソングライター。富山県富山市出身で、現在はタレントや実業家業も手がける多才な人物です。代表として高雄電設株式会社の社長を務める傍ら、「アニィー」や「グレート高原」といった愛称でも親しまれています。

彼の来歴

高原は、高岡日本大学高等学校を卒業後、名古屋商科大学に進学しました。在学中にフォークソング同好会の仲間と共に「アラジン」というバンドを結成します。彼はリーダーとしてボーカルを担い、その音楽スタイルはポール・モーリアや小椋佳に影響を受けたメロディアスなものでした。1981年には、冗談半分で作った楽曲「完全無欠のロックンローラー」が大ヒットし、ポップコンと世界歌謡祭で大賞を獲得しデビューを果たします。

しかし、その後はヒットが続かず、アラジンは1983年に解散します。アラジン解散後、高原はニッポン放送の『ヤングパラダイス』のパーソナリティに抜擢され、芸名を高原兄に変更しましたが、富山弁が話し方に影響してしまい、わずか10ヵ月で交代されました。その後一時は芸能界から引退を考えますが、名古屋テレビの『オジャマンないと!』に出演し、1984年から1994年までレギュラーとして活躍しました。

1991年、第一子の誕生をきっかけに働き方を変え、さまざまな仕事に取り組むことで、次第にキャリアが好転します。2000年には父が経営する電気工事会社を継ぎ、富山県に戻り地域に根殖した活動を展開しています。現在も富山のテレビやラジオ、イベントに頻繁に出演しており、ローカルタレントとして多くの支持を得ています。

芸人・島田紳助との関係

アラジン解散後、高原は島田紳助との親交を深めました。紳助のラジオ番組やユニットに参加し、作詞・作曲のコラボレーションが行われました。また、彼は高原を「いい奴」と評し、彼が決して悪口を言わないことを特に称賛しています。高原自身も、紳助の礼儀やしっかりした態度を大切に思っています。

音楽活動の多様性

高原兄はシンガーソングライターとしての活動だけでなく、音楽イベントやレコーディングなど多岐にわたり活動しています。様々なユニットへ楽曲を提供し、結果的に遅咲きの作曲家としても名を馳せることになります。また、鈴鹿8耐では「8耐男」として知られ、多くのモータースポーツファンから愛されています。

彼はさらに、地域に密着した作品を数多く発表しています。富山県の応援歌や地域に根ざした曲を作ることで、地域社会への貢献を重視した活動を続けています。

受賞歴と今後の展望

高原は「完全無欠のロックンローラー」にて第12回世界歌謡祭と第22回ポピュラーソングコンテストでグランプリを受賞した経歴があります。また、2014年には富山新聞社第48回芸術賞を受賞し、地域からの高い評価を受けています。今後も高原兄は富山に根を下ろした音楽活動を続け、地域社会に新たな音楽を提供し続けることでしょう。

もう一度検索