高原淳

高原淳

概要

高原淳（たかはら あつし）は、1955年生まれの日本の高分子科学者です。九州大学の主幹教授として教鞭を執り、工学博士の学位を有しています。高分子科学を専門とし、特に高分子材料の力学物性、界面科学、有機機能材料に関する研究で知られています。

略歴

1955年：長崎県に生まれる。
1974年：福岡県立修猷館高等学校を卒業。
1978年：九州大学工学部応用化学科を卒業。
1983年：九州大学大学院工学研究科応用化学専攻博士後期課程を修了し、工学博士（九州大学）の学位を取得。
1983年：九州大学工学部助手として着任。
1985年：九州大学工学部助教授に昇任。
1988年-1989年：米国ウィスコンシン大学マディソン校化学工学科客員研究員として研究に従事。
1999年：九州大学有機化学基礎研究センター教授に就任。
2002年-2004年：産業技術総合研究所高分子基盤技術研究センター主任研究員を兼任。
2003年：九州大学先導物質化学研究所教授に就任。
2004年-2007年：日本学術振興会学術システム研究センター研究員を兼任。
2005年-：日本学術会議会員に選出。
2006年-：高エネルギー加速器研究機構客員教授に就任。
2006年-：理化学研究所播磨研究所客員研究員に就任。
2007年-：九州大学先導物質化学研究所副所長に就任。
2008年-：理化学研究所和光研究所客員研究員に就任。
2008年-：高原ソフト界面プロジェクト研究総括に就任。
2014年-：高分子学会会長に就任。

研究分野

高原教授は、高分子材料の構造と物性、特に力学的な性質に関する研究に注力しています。また、高分子の界面現象や、有機機能材料の開発にも取り組んでおり、その研究成果は学術界だけでなく産業界からも高く評価されています。

受賞歴

1993年：繊維学会「櫻田武」記念賞を受賞。
1995年：日本レオロジー学会有功賞を受賞。
1999年：繊維学会賞を受賞。
2003年：高分子学会賞を受賞。
2004年：複合材料界面科学研究会中前記念賞を受賞。
2011年：第9回産学官連携功労者表彰経済産業大臣賞を受賞。
2013年：日本レオロジー学会賞を受賞。

主要著書

『高分子の力学物性』（共立出版、1996年）ISBN 978-4320043060 - 根本紀夫との共著
『岩波講座現代工学の基礎　高分子材料＜材料系6＞』（岩波書店、2000年）ISBN 978-4000109864
『有機機能材料』（東京化学同人、2006年）ISBN 978-4807906109 - 荒木孝二、明石満らとの共著

外部リンク

* 九州大学　先導物質化学研究所　高原研究室

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