高國輝

高國輝（ガオ・グォーフェイ）のプロフィールとキャリア

高國輝（ガオ・グォーフェイ、1985年9月26日生まれ）は、台湾出身の元プロ野球選手で、ポジションは外野手です。旧名は羅國輝（ろう こくき）で、実力と家系に恵まれた選手として知られています。彼の祖父は中華民国国軍の元軍人で、母はアミ族という背景を持ち、スポーツにおける才能は遺伝によるものとも言われています。弟には元プロ野球選手の羅國華、羅國龍、また現在も現役でプレーする高國麟がいます。

プロ入りからの道のり

高國輝は2006年にシアトル・マリナーズと契約し、プロ野球選手としてのキャリアが始まりました。2006年シーズンはA級でプレーし、その後も着実にステップアップしていきました。特に2008年には、北京オリンピックの野球チャイニーズタイペイ代表に選出され、中国との試合でホームランを記録するなど注目を集めました。

2010年にはマリナーズのAA級チームまで昇格しましたが、一方で輝かしい成績を残せずにシーズンを終えてしまい、オフには広州アジア競技大会にも参加することとなりました。

CPBLでの活躍

2012年には義大ライノズ（現在の富邦ガーディアンズ）に指名され、プロ野球選手として新たな道を歩み始めました。この年は成績が芳しくなかったためドラフトでは1巡目指名を受けませんでしたが、次のシーズンにはリーグで2位の14本塁打と.350の打率を記録し、OPSではリーグ1位を獲得しました。2014年には故障に悩まされながらも18本の本塁打を放ち、本塁打王に輝きました。

2015年は飛躍の年となり、シーズン中にサヨナラヒットやキャリア初の満塁ホームランなどを記録し、最終的には39本の本塁打を達成し、再び本塁打王のタイトルを獲得します。2016年には3年連続で本塁打王に輝き、CPBL史上初の快挙となりました。代表にも選出され、国際舞台での経験も積んできました。特に、2017年のワールド・ベースボール・クラシックにも出場しています。

ケガと復帰

キャリアの中で何度かのケガに悩まされました。2017年には左手の手術を受け、復帰戦では決勝打を記録するなど、見事に復活を遂げました。2018年には左膝を負傷し、登録抹消となるものの、プロ初のサヨナラホームランを記録するなどして存在感を示しました。

2020年には兄弟で連続ホームランを決め、CPBL史上初の記録を樹立。最終的に2020年シーズンでは4年ぶりとなる25本塁打を放ち、カムバック賞を受賞しました。2021年は左脹脛の怪我により一時登録が抹消されましたが、それでも2023年まで現役を続け、その後は富邦でコーチとして新たな道を歩む予定となっています。

選手としての特徴と受賞歴

高國輝は特に飛球を打つことが得意であり、2015年と2016年にはフライアウト数がリーグで1位となるほどでした。彼のバッティングスタイルや試合運びは多くのファンから支持され、数々の賞を受賞しています。3回の本塁打王に加え、ベストナイン、月間MVPなどの栄冠も数多く手にしました。

彼のプロ野球選手としての経歴は、家族や地域の支援を受けて成り立ったものであり、将来的には若い選手たちへの指導者としての役割を果たすことが期待されています。

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