高妻山

高妻山（たかつまやま）

高妻山は、新潟県妙高市と長野県長野市に跨る標高2,353 mの山で、戸隠連峰の最高峰です。その優美な姿から「戸隠富士」とも呼ばれ、日本百名山の一つとして多くの登山者に親しまれています。

歴史

古くは山岳宗教の修行の場として開かれ、修験者たちが足を踏み入れた山です。その名残として、登山道沿いには一不動から十阿弥陀に至る石仏が点在し、各所に宗教的な意味合いを持つ地名が残っています。これらの石仏を巡りながら山頂を目指すのは、高妻山登山の大きな魅力の一つです。

登山ルート

主な登山ルートは、戸隠キャンプ場から一不動避難小屋を経て山頂に至るコースです。昭文社の『山と高原地図』では、麓から山頂まで4時間以上の行程とされています。また、戸隠山への縦走路も延びており、健脚者向けのコースとなっています。

2001年には、戸隠キャンプ場から五地藏山へ至る尾根を経路とする新たな登山道（弥勒尾根新道）が整備されました。このルートは、従来の一不動経由の登山道に比べて危険箇所が少なく、山頂までの所要時間も短縮できます。ただし、尾根道であるため、道中に水場がない点に注意が必要です。

長野県が発行する「信州山のグレーディング」では4Dに分類されており、「1泊以上が適当・危険箇所が多い」とされています。ルート中に宿泊施設はないため、初心者や体力に自信のない方は入山を控えることをお勧めします。

避難小屋

一不動避難小屋（無人）
緊急時の避難用として設置されています。

注意点

江戸期以前に認識されていたピーク（頂上部）と、2011年時点における国土地理院地形図の高妻山・乙妻山・両界山の名称とピーク（頂上部）は相違しているとされています。これは、高妻から両界山に至る尾根上に幾つもピークがあるためです。

近隣の山

火打山
黒姫山
戸隠山
五地蔵山
乙妻山 (2,318 m)
虚空蔵山 (2,318 m)
* 両界山 (1,911 m)

その他

高妻山は、妙高戸隠連[[山国立公園]]内に位置し、豊かな自然に恵まれています。登山道からは、 आसपासの山々の雄大な景色を望むことができます。秋には紅葉が美しく、多くの登山者で賑わいます。

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