高富バイパス

高富バイパスの詳細

高富バイパスは、岐阜県山県市佐賀を起点とし、同市伊佐美を終点とする全長約3.8kmの国道256号のバイパスです。このバイパスは、岐阜都市計画道路岐阜駅高富線の一部として機能しており、地域交通の円滑化に重要な役割を果たしています。

概要

高富バイパスの主な目的は、国道256号旧道である高富街道の慢性的な交通渋滞を解消することです。このバイパスは、岐阜市北部から山県市への主要な幹線道路として整備され、全線開通によって、特に山県市井戸尻交差点から天王交差点にかけての渋滞緩和が期待されています。かつて、岐阜市と旧高富町を結ぶ交通手段として名鉄高富線がありましたが、1960年に廃止されました。その後、岐阜市郊外の人口増加に伴い、バス路線である高富街道の輸送負担が増大していました。高富バイパスの整備は、こうした背景から、交通インフラの改善が求められた結果と言えるでしょう。

現在、平日朝には山県市役所から高富バイパスを経由してJR岐阜駅へ向かうバス路線も運行されています。

道路規格と構造

高富バイパスは、道路規格として第4種第1級に分類され、総事業費は約155億円をかけて建設されています。車線数は、東海環状自動車道山県IC以南が4車線、以北が2車線となっており、交通量に応じた設計がなされています。

沿革

高富バイパスの建設は、1996年度に事業が開始されました。その後、以下の段階を経て供用区間が拡大しています。

2005年2月：山県市佐賀（佐賀交差点）から同市高木（山県市役所東交差点）間が開通。
2012年9月：山県市高木（山県市役所東交差点）から同市西深瀬（西深瀬交差点）間が開通。
2020年3月：山県市西深瀬（西深瀬交差点）から山県IC間が開通。

全線開通は2024年度を予定しており、これにより、更なる交通の円滑化が期待されます。

周辺情報

高富バイパスの周辺には、鳥羽川や山県市役所などの主要な施設があります。

まとめ

高富バイパスは、地域住民にとって重要な交通インフラであり、旧道の渋滞緩和、地域間のアクセス向上に貢献しています。今後の全線開通により、さらにその効果が発揮されることが期待されます。

関連項目

中部地方の道路一覧
* 日本のバイパス道路一覧

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