高山秀則

高山秀則：競艇界の「剛腕」と称された名選手

高山秀則は、1948年11月11日生まれ、宮崎県出身の元競艇選手です。1973年に選手登録され、その卓越した操艇技術と豪快なレーススタイルから、「剛腕」「荒法師」という異名を取りました。数多くのレースでファンを魅了し、競艇界にその名を刻みました。

本栖チャンプからSG制覇へ

高山は、本栖チャンプとしてそのキャリアをスタートさせました。1990年には、第5回賞金王決定戦競走（住之江）でSG初制覇を成し遂げ、競艇界のトップレーサーとしての地位を確立しました。その後も、1996年の第6回GC決定戦競走（多摩川）でSG2勝目を挙げるなど、数々のビッグレースで活躍しました。

1994年の賞金王決定戦競走では、3コースからカド位置につけたものの、スタートで出遅れ6着に終わるという苦い経験もしています。しかし、この経験も糧とし、より一層レースに磨きをかけていきました。

1億円レーサーの仲間入り

1990年は賞金がアップされた年でもあり、高山は今村豊、新井敏司、野中和夫と共に、1億円レーサーの仲間入りを果たしました。当時の競艇界を代表するトップレーサーとして、その名を轟かせました。

ダイナミックな走りとベテランの捌き

高山のレーススタイルは、水面を大きく使うダイナミックな走りが特徴です。全盛期には、その豪快なハンドルワークで多くのファンを魅了しました。ベテランになってからは、内寄りコースからしぶとく残す、熟練の技術を披露しました。また、予選落ちしても整備を怠らず、着順を上げようとする実直な姿勢は、多くの関係者やファンから高く評価されました。

2000年には、第1回競艇名人戦で8連勝という圧倒的な強さで完全優勝を達成し、その実力を改めて証明しました。2007年10月には、福岡一般戦で最後の優勝を飾り、有終の美を飾りました。

引退とその後

2008年8月、高山は福岡一般戦を最後に引退しました。61期連続でA級をキープし続けたという記録は、彼の卓越した実力を物語っています。生涯獲得賞金は16億6661万5644円で、歴代6位という記録を残しました。

引退後の2009年には、ボートレース殿堂入りを果たしました。現在は、ガーデニングや木の剪定、家族旅行などを楽しみ、家族との時間を大切に過ごしています。

主な獲得タイトル

1990年 - 第5回賞金王決定戦競走（住之江）
1996年 - 第6回グランドチャンピオン決定戦競走（多摩川）
2000年 - 第1回競艇名人戦競走（住之江）
2002年 - 第3回競艇名人戦競走（住之江）
* その他、記念競走優勝多数

高山秀則は、その卓越した操艇技術と豪快なレーススタイルで、競艇界に多大な功績を残した名選手として、これからも多くのファンの記憶に残ることでしょう。

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