高嶺響

高嶺 響（たかね ひびき）

高嶺響は、SNKが開発した対戦型格闘ゲーム『幕末浪漫第二幕 月華の剣士～月に咲く華、散り行く花～』に登場するキャラクターであり、彼女の物語は日本の剣道の文化に強く影響を受けています。彼女は居合いの技を駆使する剣士で、物語の中では父である刀匠・高嶺源蔵の教えを受けています。

キャラクター背景

響の父、源蔵は「八十枉津日太刀」という名刀を作り上げた直後に病に倒れ、その影響で響は源蔵に強い嫌悪感を抱くようになりました。この複雑な感情が、物語の進行とともに彼女の内面に影響を与えています。しかし、その一方で彼女は刹那に会うために旅に出る決意を固めます。普段は争いごとを好まない心優しい性格ですが、ゲーム進行中に相手を斬り倒すごとに彼女の心も冷徹な人斬りへと変貌していきます。

ストーリー上では、響が源蔵の遺言に従って刹那を探す旅をするものの、ゲームプレイ中では二人が直接交わることはありません。固定の中ボスとしては、源蔵の知人である天野漂が対戦相手として登場します。

他作品への客演

キャラクターとしての人気から、響はカプコンの『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』において『月華の剣士』のキャラクターの中で唯一の参戦を果たしました。さらに2021年には『SAMURAI SPIRITS』のダウンロードコンテンツとしても登場し、特有の技や演出が再現されました。特に彼女の「人斬り」状態が選択可能で、ボイスやBGMも新たに追加されています。

ゲームプレイと技の特徴

響の技は発生が速くリーチが長いことが特徴ですが、納刀時の隙が大きいため、使いどころが重要です。技の特性上、特定の間合いでないと反撃を受ける可能性が常に付きまといます。また、通常技や特殊技には計画的に攻撃を避けるための措置が求められます。

特に印象的なのは、彼女の技名には全て「～也」と付くことで、独特の文化的な雰囲気を醸し出しています。

技の解説

• - 通常技

投げ技「勢い活かす也」
合気道のような動作で相手を投げ飛ばします。
技「斬り伏せる也」
相手を掴んで肘打ちした後、二回斬りつける技が『CVS2』より追加されました。

• - 特殊技

技「止め忘れぬ事肝要也」
倒れた相手に攻撃を加える追い討ち技。
「後の先をとる也」
近距離で振り下ろす刀の技。空振りキャンセルが可能です。

• - 奥義（必殺技）

「遠間にて斬る也」
大きく踏み出して斬るが、隙が大きいです。
「近寄りて斬る也」
突進して斬りつける技で、相手との距離によって威力が変わります。
* 「水月を突く也」
中段判定の技で、追撃可能です。

声優と関連人物

響の声は、ゲーム『幕末浪漫第二幕 月華の剣士』で氷上恭子が担当し、『SAMURAI SPIRITS』では上坂すみれが務めています。

彼女に関連する人物として、刹那や天野漂、牙神幻十郎が登場し、それぞれが響のストーリーと深く結びついています。

結論

高嶺響は、家族や宿命、内面的な成長といったテーマを通して描かれる独特のキャラクターです。彼女の物語は、ただの格闘ゲームのキャラクターを超えた、深みのあるストーリーを持っています。

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