高木一成

高木一成（たかぎ かずなり）は、1997年6月23日、神奈川県にて誕生した日本のプロラグビーユニオンプレーヤーです。現在、国内最高峰のリーグであるジャパンラグビーリーグワンに加盟する横浜キヤノンイーグルスに所属しており、バックスの一角としてチームに貢献しています。彼の主要なポジションは、フィールドの両サイドでトライを狙う俊足のランナーであるウィング（WTB）、そして最後方から攻撃の組み立てや守備のカバーリングを行うフルバック（FB）です。身長176センチメートル、体重84キログラムというアスリートとしての体格を備えています。

幼少期からスポーツに親しみましたが、楕円球に触れるのは高校時代からでした。中学校（慶應義塾普通部）では、野球部に所属し、ダイヤモンド上で技術を磨いていました。ラグビーへの転向は、慶應義塾高校に進学してからです。高校で本格的にラグビーに取り組むようになり、そのポテンシャルが認められるまでそう時間はかかりませんでした。高校日本代表候補にも選出されるなど、早くからその将来性が期待されていました。

高校を卒業した2016年、慶應義塾大学商学部へと進学。大学でもラグビーを続け、慶應義塾體育會蹴球部の一員として学生ラグビーの最高峰を目指しました。大学生活を通じて、選手としてのみならず、チーム内でのリーダーシップも培いました。特に、大学最終学年となった2019年には、バックス陣全体のパフォーマンスを左右する重要なポジションであるBKリーダーを任され、チームをまとめ上げる役割を担いました。この経験は、プロ選手となった後も彼の大きな財産となっています。

大学卒業後の2020年、プロの世界へ進むことを決断し、当時のキヤノンイーグルス（現在はチーム名を横浜キヤノンイーグルスに改称）に入団しました。社会人選手として新たなスタートを切った彼は、トップレベルの環境で日々練習に励みました。そして、プロリーグであるジャパンラグビーリーグワンの公式戦でのデビューを果たすことになります。2022年3月27日に行われたリーグ戦第11節、強豪である東京サンゴリアスとの一戦において、途中出場という形で念願の公式戦初出場を達成しました。この試合は、彼にとってプロキャリアにおける記念すべき一歩となりました。

横浜キヤノンイーグルスでは、競争の激しいバックス陣の中で、持ち前のスピードと判断力を活かしてポジション争いに加わっています。ウィングやフルバックとして、チームのアタックにおいては決定的なランやトライで貢献し、ディフェンスにおいては相手の攻撃を阻む最後の砦としての役割が期待されています。現在もチームの勝利に貢献すべく、プロ選手として厳しいトレーニングを重ねています。

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