高木功 (プロレスラー)

高木功 - プロレスラー嵐の軌跡

高木功（たかぎ いさお、1961年11月8日生まれ）は、日本のプロレス界に名を刻んだ男性選手であり、元大相撲力士でもあります。大阪府守口市に出身し、プロレス界では「嵐」というリングネームで知られ、そびえ立つ体格とひたむきな闘志で多くのファンを魅了しました。その豊かな経歴と数々の挑戦を振り返ります。

大相撲時代のスタートと活躍

高木は、中学卒業後に友人の紹介で、高田川部屋に入門しました。1977年、四股名「前の光 功」として初土俵を踏み、順調に番付を上げていきました。しかし、幕下上位での伸び悩みに悩まされていたため、1983年に「卓越山 吾郎」と名前を改めることになります。改名後、1985年には十両に昇進し、西十両5枚目まで番付を上げるものの、右膝の怪我が影響し、1986年には一旦引退を余儀なくされます。

プロレス界への転身

引退後、全日本プロレスに入団することとなり、1987年に本名でデビューしました。以降、ジャイアント馬場とのタッグパートナーとして活躍し、世界タッグ五輪での参加などが彼の名を広めるきっかけとなりました。その後はタイガーマスクや天龍源一郎らとの戦いを通じて、次第に自らの地位を固めていきます。

PRO-WRESTLINGの変革

1990年に全日本プロレスを退団し、SWSに参加したものの、わずか1年で解雇され、その後も複数の団体を渡り歩きます。最終的に嵐というリングネームでリングに立つようになると、独特のスタイルと技術を持つレスラーとして知られるようになりました。特に「嵐落とし」や「フロッグスプラッシュ」など、多彩な得意技はファンの間での評価を高めます。

さまざまな試練と降伏

しかし、平坦ではない道も待っていました。2006年に大麻所持によって逮捕され、全日本プロレスから解雇される事態に陥りました。この出来事は彼にとって大きな挫折であり、その後の復帰を果たすまでには多くの時間が必要でした。一度は無名になった嵐は、再起を果たすために諦めることなく、鍛練と誠実な努力を続けました。

復帰と新しい時代

2007年の無我ワールド・プロレスリングで復帰を果たし、「高木功」に戻った後は、さらなる努力を惜しまずに、再びファンの前に立ち戻ります。プロレスへ復帰する際の彼の印象は一層強まり、2008年には新たにドラディションとして新たなスタートを切ることになりました。2010年にはフリー転向を果たし、その後も様々なプロレス団体で活動を続けます。

現在と未来

現在、高木はプロレスリング界での経験を活かし、さまざまなプロジェクトに関わりながら過ごしています。2020年には自身のYouTubeチャンネル「嵐プロ」を開設するなど、新たな挑戦もしていますが、更新は2020年末をもって休止しています。これからの彼の動向にも注目が集まっています。

高木功のプロレス人生は、数多くの挑戦と苦難に満ちていますが、その情熱と誠実さは、多くのファンに感動を与えてきました。彼のキャリアを振り返ることで、プロレスの魅力を再認識することができるでしょう。

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