高松コンストラクショングループ

高松コンストラクショングループの概要

株式会社高松コンストラクショングループは、大阪市淀川区に本社を構える純粋持株会社です。中核となるのは高松建設と青木あすなろ建設で、その他にも金剛組やみらい建設工業といった複数の企業を傘下に収めています。このグループは準大手ゼネコンとして建設業界で重要な位置を占めています。

2008年5月、高松建設は持株会社体制へ移行しました。この際、旧高松建設の本業部門と一部不動産部門を、休眠会社だった株式会社日本内装に移管。その後、日本内装は「高松建設株式会社」に、旧高松建設は「高松コンストラクショングループ」へと商号を変更しました。この再編により、2008年10月には現在の体制が確立しました。

グループ各社のロゴマークは、髙松建設の筆記体の「T」をモチーフにしたデザインが基本となっています。ただし、あすなろ道路では、あすなろ建設時代のロゴマークが引き続き使用されています。

沿革

高松コンストラクショングループの歴史は、1917年（大正6年）10月に創業者の髙松留吉が大阪市に高松組を創業したことから始まりました。

• - 1965年（昭和40年）6月：株式会社髙松組を設立。
• - 1990年（平成2年）10月：株式会社髙松組から髙松建設株式会社（旧）に商号変更。
• - 1997年（平成9年）10月：大阪証券取引所第2部に上場。
• - 2000年（平成12年）1月：東京証券取引所第2部に上場。
• - 2000年（平成12年）10月：小松製作所系の小松建設工業株式会社の株式を取得し、後にあすなろ建設株式会社へ商号変更。
• - 2002年（平成14年）7月：株式会社青木建設の株式を、子会社のあすなろ建設と共に取得。同社および子会社の青木マリーン株式会社等をグループ傘下に。
• - 2002年（平成14年）10月：髙松建設、あすなろ建設、青木建設の3社を基幹としてGWA（Green Wood Alliance）を結成。
• - 2004年（平成16年）4月：あすなろ建設と青木建設が合併し、青木あすなろ建設株式会社が発足。
• - 2005年（平成17年）3月：東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第1部に指定替え。
• - 2006年（平成18年）1月：新設子会社の新・金剛組が旧・金剛組より社寺建築事業を全面的に譲受。
• - 2008年（平成20年）9月：青木あすなろ建設が、みらい建設工業など2社の株式を、青木マリーンがテクノマリックスの全株式を取得。やまと建設が株式会社エムズの株式を取得。
• - 2008年（平成20年）10月：持株会社制へ移行。髙松建設株式会社（旧）が株式会社髙松コンストラクショングループに、主要事業を承継した株式会社日本内装が髙松建設株式会社（新）にそれぞれ商号変更。
• - 2017年（平成29年）：創業100周年を迎える。
• - 2019年（令和元年）11月：青木あすなろ建設に対するTOBが成立し、100%子会社化。

歴代社長

• - 朴木義雄：2008年 - 2012年
• - 小川完二：2012年 - 2017年
• - 吉武宣彦：2017年 -

主なグループ会社

高松コンストラクショングループは、多岐にわたる事業を支えるため、以下の主要なグループ会社を擁しています。

• - 髙松建設株式会社
• - 髙松テクノサービス株式会社
• - 髙松エステート株式会社
• - 株式会社住之江工芸
• - JPホーム株式会社
• - 株式会社金剛組
• - 株式会社中村社寺
• - 株式会社ミブ・コーポレーション
• - タカマツハウス株式会社
• - 株式会社タカマツビルド
• - 日本オーナーズクレジット株式会社
• - 大昭工業株式会社
• - 青木あすなろ建設株式会社
• - 青木マリーン株式会社
• - 東興ジオテック株式会社
• - みらい建設工業株式会社
• - 株式会社エムズ
• - 株式会社島田組
• - タカマツハウス関西株式会社
• - TCG USA,Inc.

かつてのグループ会社

過去には、グループに属していたものの、現在は独立または他社に譲渡された企業もあります。

• - あおみ建設株式会社：旧国土総合建設時代から青木建設が保有していたが、2009年に合併相手先の佐伯建設工業の取引先のニチモ破綻の影響で不良債権が発生し、その影響で会社更生法を申請したことに伴い、グループから外れました。
• - 新潟みらい建設株式会社：みらい建設工業から2011年に分離独立。地元競合の本間道路（本間組グループ）に譲渡されました。
• - あすなろ道路株式会社：青木あすなろ建設が保有していましたが、2023年に佐藤渡辺に譲渡されました。

まとめ

高松コンストラクショングループは、100年以上の歴史を持つ建設グループであり、持株会社体制への移行を通じて、グループ経営の強化と事業の多角化を進めています。高松建設と青木あすなろ建設を中核とし、多様なグループ会社と共に、建設業界で重要な役割を果たしています。

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