高松市街地形成外環状線

高松市街地形成外環状線の全容

高松市街地形成外環状線（たかまつしがいちけいせいそとかんじょうせん）は、香川県高松市に位置する全長約28.5kmの環状道路です。この道路は完全なリング型ではなく、ほぼ正方形をしており、高松市の中心部を効率的に結ぶ役割を果たしていますが、未開通区間が存在するため、全線を利用することはできません。未開通区間は、鹿角町から成合町にかけてのエリアで、今後の開通が期待されています。

瀬戸大橋通りとさぬき浜街道

都市計画道路高松海岸線も、この環状線に関連した重要な路線で、通称は瀬戸大橋通りまたはさぬき浜街道として知られています。この路線は、環状線の北端に位置し、高松港に沿って東西に約6.9kmにわたって伸びています。高松市および香川県の交通の要所であり、交通量が非常に多いのが特徴です。特に、錦町から福岡町三丁目の区間は、上下6車線になっており、その重要性が伺えます。

しかし、寿町一丁目から本町交差点の区間は、交通渋滞が発生するボトルネックとなっており、周囲の交通にも影響を及ぼしています。この区間には、信号機が設置されていない本町踏切があり、特に交通混雑が顕著です。ここでは、信号機が押しボタン式であるため、歩行者の横断時のみ作動し、交通の流れを妨げる原因となっています。この踏切は、近年まで琴平電気鉄道の連続立体交差事業により解消される計画でしたが、予算の問題から現在もその形状は変わらず、交通混雑が続いています。

さぬき東街道

環状線の東端には、都市計画道路屋島東山崎線、通称さぬき東街道があります。これは新川と春日川に挟まれたエリアを南北に貫く全長約5.1kmの路線です。この道路は、全区間で上下4車線が整備されており、東讃の内陸部と高松市中心部を結ぶ重要なルートとしての役割を担っています。しかし、郊外を走るため信号機が少なく、自動車の速度が法定速度を超過することも多く見受けられます。

成合六条線と国分寺綾南線

都市計画道路成合六条線は、環状線の南端を東西に貫く約6.5kmの路線です。しかし、現在開通しているのは香川インテリジェントパークから空港通りまでの部分のみで、下田井町から香川インテリジェントパークへの区間や鹿角町から成合町の部分は未開通です。特に後者は、2024年に事業化される予定で、開通が待たれています。また、都市計画道路錦町国分寺綾南線は、約1.3kmの国道32号との重複区間があり、環状線に独特の形状を与えています。

産業道路とその他の連絡路

最後に、環状線の西端には、都市計画道路郷東岡本線、通称産業道路があります。この道路は全長約6.4kmで、全区間が上下4車線の広さを持ち、高松自動車道の高松西インターチェンジと高松港沿いの工業地帯を結ぶ重要な交通路とされています。

高松市街地形成外環状線は、香川県内の交通網の基盤を支える重要なインフラストラクチャーであり、交通の円滑化が求められている区間もあることから、今後のさらなる整備が期待されています。

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