高松港旅客ターミナルビル

高松港旅客ターミナルビル

高松港旅客ターミナルビル（たかまつこうりょかくターミナルビル）は、香川県高松市のサンポート地区に位置する複合施設です。高松港のウォーターフロントに面した立地で、港の玄関口としての重要な役割を担っています。

概要

本ビルは、サンポート高松の整備計画における中核施設として、2001年（平成13年）5月13日に運用を開始しました。高松港のフェリー埠頭からほど近い場所にあり、旅客ターミナルとしての機能を中心に、オフィススペースや商業施設も内包しています。周辺の高松シンボルタワーや高松コリドーとは、ペデストリアンデッキによってスムーズにアクセスでき、サンポート地区全体の一体感を高めています。また、地域全体への熱供給を担う設備も備えています。

旅客ターミナル機能

主にフェリーや高速艇を利用する旅客のための施設ですが、開業当初の切符売り場の配置については計画変更がありました。当初は1階に高速艇とフェリーの切符売り場を集約する予定でしたが、フェリー運航会社からターミナルまでの距離が遠いといった意見が出されたため、現在のフェリー切符売り場と高速艇切符売り場が別々に設置される形に改められました。

高松市の住居表示の基点

このビルは、高松市における住居表示において、特別な位置づけがなされています。市内の全ての街区において、このビルに最も近い地点が「1号」として基準となり、そこから時計回りに住居番号が付番されるというユニークな規則が採用されています。高松市で住居表示の整備が始まったのは1964年（昭和39年）のことで、当初は旧高松駅の埠頭部分が基点でした。その後、サンポート高松の再開発に伴い、旧高松駅（三代目）は1997年（平成9年）12月に使用を終え解体されましたが、その跡地の一部に本ビルが建設されたことで、歴史的に重要な基点の位置が引き継がれる形となっています。

建築情報

建物の設計は日建設計が担当し、建築主は香川県と四国電力が務めました。2001年（平成13年）3月に竣工。構造は鉄筋コンクリート造（RC造）と鉄骨造（S造）を組み合わせたもので、地上8階、地下2階、塔屋1階建てです。建物の最高部の高さは57.10メートル。敷地面積は2,368.17平方メートル、建築面積は1,181.84平方メートル、延床面積は8,396.27平方メートルとなっています。

交通アクセス

主要な交通機関からのアクセスも良好です。

JR四国 高松駅からは徒歩約5分です。
高松琴平電気鉄道 高松築港駅からは徒歩約8分です。

周辺施設

サンポート地区の中心部に位置するため、周辺には主要な施設が集まっています。

高松駅前バスターミナル
JRホテルクレメント高松
高松シンボルタワー
マリタイムプラザ高松
* せとシーパレット

高松港の利用者はもちろんのこと、サンポート地区を訪れる人々にとって、重要な複合施設となっています。

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