高松矯正管区

高松矯正管区の概要

高松矯正管区は、日本の8つの矯正管区の1つとして、四国地方（徳島県、香川県、愛媛県、高知県）にある刑務所、少年院、少年鑑別所などの矯正施設を監督する重要な役割を担っています。管区内には死刑を執行する設備を備えた施設がないため、死刑判決を受けた受刑者は判決確定後、大阪拘置所に移送されます。

受刑者の収容

高松矯正管区では、未決被収容者を収容する独立した施設は存在しません。そのため、裁判中の被収容者は、管区内の刑務所の拘置支所、または刑務所内に設置された拘置区に収容されます。

女子受刑者の収容に関しては、2014年から稼働している西条刑務支所が主要な施設となっています。ただし、初犯で更生への意欲が高いと判断された女子受刑者については、美祢社会復帰促進センター（広島矯正管区）への移送が行われる場合があります。また、共犯関係にある受刑者は、岩国刑務所（広島矯正管区）、和歌山刑務所（大阪矯正管区）など、複数の施設に分散して収容されるケースもあります。この分散収容は、受刑者間の交流を制限し、更生への取り組みを促進するための措置と考えられます。

組織と予算

高松矯正管区は、香川県高松市に所在し、2007年7月1日時点の職員数は16名、2005年度の予算は3億700万円でした。（最新の職員数や予算は法務省の公開情報をご確認ください）

2019年4月1日時点では、管区の下部機関として合計18の施設を監督しています。内訳は以下の通りです。

刑務所: 4施設（拘置区付属）
少年院: 3施設
少年鑑別所: 4施設
刑務支所: 1施設（松山刑務所の下部機関）
拘置支所: 5施設（松山刑務所に3、高知刑務所に1、西条刑務支所に1付属）
泊り込み作業場: 1施設（大井造船作業場）

所管施設

高松矯正管区は、以下の施設を所管しています。

行刑施設（刑務所・拘置所）

徳島刑務所
高松刑務所
松山刑務所
大井造船支所
西条刑務支所（女子収容施設）
高知刑務所

少年施設（少年院・少年鑑別所）

丸亀少女の家
四国少年院
松山学園
徳島少年鑑別所
高松少年鑑別所
松山少年鑑別所
* 高知少年鑑別所

まとめ

高松矯正管区は、四国地方の矯正行政の中枢として、犯罪者の更生と社会復帰支援に重要な役割を果たしています。死刑執行設備を持たないことや、女子受刑者の収容、未決被収容者の扱いなど、独自の運用方法がとられている点も特徴です。今後も、犯罪者更生のための様々な取り組みが期待されます。 より詳細な情報については、法務省の公式ウェブサイトをご参照ください。

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