徳島刑務所

徳島刑務所の概要

徳島刑務所（とくしまけいむしょ）は、法務省矯正局の高松矯正管区に位置する刑務所であり、主に受刑者の矯正及び収容を行っています。所在地は徳島県徳島市入田町大久200-1で、JR四国の徳島駅からは徳島バスを利用し、約45分で「刑務所前」に到着します。

施設の基本情報

徳島刑務所は、LB級とB級の収容分類を持ち、定員は860人です。組織体制としては、所長の下に2部1課を持つ2部制を採用しており、具体的には以下のような部門があります：

• - 総務部（庶務課、会計課、用度課）
• - 処遇部（処遇担当、企画担当）
• - 医務課

虐待疑惑

この刑務所は、最近複数の受刑者からの告発により、医師による虐待疑惑が浮上しました。具体的には、医師が受刑者に対して強制的な行為を行い、身体に痛みを与えたり、治療を怠ったりするなどの行為が報告されています。受刑者の中には無期懲役を受けた者や親族がいない高齢者が多く、これらの事例は特に立場の弱い者に対するものであるとされています。

この問題は2001年に名古屋刑務所で発生した受刑者死亡事件を受けて、全国的に改善が進められたはずでしたが、報告された虐待疑惑は、刑務所内の医療体制や職員の監督に深刻な疑問を投げかけています。事態の進展が見られないため、受刑者たちはメディアに訴え、その結果として2007年11月にテレビ朝日による特集報道が行われました。

暴行事件

更に、2007年11月16日には、受刑者が刑務官に対して暴行を加えた事件も発生しました。この暴行は医務課長の行為に関連しているとみられ、刑務官は怪我を負い、全治4〜5日の診断を受けています。これら一連の事件は、刑務所内の人間関係やストレスが引き起こす問題の深刻さを示しています。

面会不許可問題

また、徳島刑務所では面会権に関する問題も生じています。暴力団組長の受刑者と、その養子縁組をした男性の組員との間で面会が禁止された事例があり、この件については大阪地裁に訴訟が起こされています。刑務所側は、暴力団関係者同士の接触を懸念しこの対応を行ったとしていますが、精神的苦痛を訴える受刑者たちの声が無視されるわけにはいきません。

著名な受刑者

徳島刑務所には、過去に著名な受刑者も存在しました。例としては、渋谷暴動事件で獄死した星野文昭や、夜回り組長として知られる石原伸司、絆會会長の織田絆誠、元日本赤軍メンバーの和光晴生などが挙げられます。

結論

このように、徳島刑務所は単なる収容施設としての役割を超え、さまざまな側面を持つ複雑な背景が存在することが明らかです。受刑者の人権や医療体制、さらには法的権利を巡る問題は、今後も注視していく必要があります。

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