高梨裕稔

高梨 裕稔

高梨裕稔（たかなし ひろとし、1991年6月5日生まれ）は、千葉県茂原市出身のプロ野球選手で、現在は東京ヤクルトスワローズに所属する右投右打の投手です。

経歴

プロ入り前

高梨は小学2年生の頃から野球を始めました。中学生時代には内野手としてプレーし、公式戦での安打が1本しかなかった経験から、ポジション争いに直面しました。千葉県立土気高等学校に進学した後、サッカーへの挑戦を考えましたが、最終的に野球部に入部。1年生の夏まで三塁手としてプレーした後、監督の勧めで秋から投手に転向しました。

投手としての成長は著しく、1年目のストレートの最高球速122km/hから、3年生の時には142km/hの速球を記録するまでに成長しました。高橋一三からの誘いもあって、山梨学院大学に進学し、大学時代は関甲新学生野球のリーグ戦で活躍。3年時には、リーグ戦通算26勝を達成し、NPBスカウトから注目を集めるようになりました。

プロ入り

2013年のドラフトで、北海道日本ハムファイターズから4巡目指名を受け、契約金4000万円、年俸780万円で入団しました。背番号は39に決定。

日本ハム時代

日本ハムでの初めてのシーズンは2014年でしたが、一軍では出場機会に恵まれず、1勝8敗という成績でシーズンを終えました。しかし、2015年の5月に一軍デビューを果たし、徐々に実力をつけていきました。特に2016年には、開幕から一軍に定着し、ポストシーズンでの活躍もあり新人王に輝くことになります。

2016年シーズンでは10勝を挙げ、リーグ新人王を獲得。この年、自身の成功からプロ野球界に名を刻むようになりました。

ヤクルト時代

2018年にはトレードを通じて東京ヤクルトスワローズに加入。最高で7勝を記録し、特に2019年の開幕戦での初勝利は忘れられない瞬間としてファンに印象づけられました。

2021年シーズンには、日本シリーズ出場を果たし、チームの優勝に貢献。2022年には自身初の完封勝利を挙げ、オフには契約更改でも好条件を勝ち取りました。

2023年には15試合に登板したものの、成績は振るわず、来シーズンに向けての改善を誓っています。これからの彼の活躍が期待されるでしょう。

投手スタイル

高梨は、基本を徹底して学んだ後、ストレートは140km/h台を記録。縦に割れるカーブとともに、キレのあるフォークボール、スライダーを投げるなど多彩な投球スタイルを持つ投手です。

彼の最速記録は151km/hに達し、特にその安定したコントロールが特徴です。ファンからは愛称「なっしー」で親しまれています。

記録と受賞歴

• - 新人王（2016年）
• - 日本プロスポーツ大賞最高新人賞（2016年）

高梨裕稔選手のさらなる成長と活躍が、これからも楽しみな存在です。

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