高橋徹 (野球)

高橋 徹（たかはし とおる）

1987年2月23日生まれ、神奈川県横須賀市に由来する元プロ野球選手。ポジションは投手で、右投右打のスタイルで知られていた。彼は福岡ソフトバンクホークスに入団し、主にウエスタン・リーグでの投球を経験した。

経歴

プロ入り前

高橋は中学校時代、横須賀スターズという軟式野球チームに所属していた。横浜創学館高校へ進学後は、全国大会には出場できなかったが、その才能は注目されていた。特に、最速140km/hのストレートと多彩な変化球を駆使する姿は、多くのスカウトの目に留まり、2004年のNPBドラフトでは福岡ダイエーホークスから3位指名を受けた。契約金や年俸は推定で高額であり、将来のエース候補とされた。

プロ入り後

2005年にはウエスタン・リーグにて18試合に登板し、2勝3敗、防御率7.23という成績を残した。続く2006年はキャンプでの試合において同年代の田澤純一と対戦する機会があったが、シーズンを通じての出場機会は少なかった。2007年は一層活動するも結果には結びつかず、2008年にはウエスタン・リーグでの規定投球回に達し、7勝をあげる一方、防御率は平均程度。その後も登板機会はあり、徐々に成績を向上させていった。

2010年から背番号が64に変更され、救援投手としての役割を果たし始めたが、一軍の舞台にはなかなか立てなかった。2011年もウエスタン・リーグで好成績を収めたが、一軍には昇格できず、戦力外通告を受けることとなる。高橋は他球団での現役続行を目指し、トライアウトに参加したが、獲得のオファーはなかった。

2012年にはアリゾナ州で参加した教育リーグにおいて、右肩痛を抱えるようになり、その事がきっかけで現役引退を決意した。

引退後

引退後、高橋はソフトバンクモバイルに転職し、名古屋支社での営業部員として働いた。さらには、球団職員公募を経て2015年に球団に復帰し、福岡ヤフオク!ドームでの営業業務に従事している。

人物像と選手特徴

高橋の投手としての特徴は、140km/h台のストレートと速さを誇るスプリットに尽きる。また、スライダーやシンカーなども使いこなし、速球派エース候補としての期待がかけられていた。その一方で、彼の人柄について同僚の江川智晃は「外見とは裏腹に、人を思いやれる優しさを持つ」と語っており、チーム内での人間関係も深かった。

年度別成績

初登板は2010年4月28日、対東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、初奪三振は5月4日、対オリックス・バファローズ戦で記録した。高橋のプロキャリアは短いながらも、数々の経験を通じて成長し続ける姿が印象的だった。

彼のストレートや変化球、そして彼自身の人柄は、今後の指導者や球団の中で生かされ続けていくことでしょう。

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