江川智晃

江川 智晃（えがわ ともあき）

江川智晃は、1986年10月31日生まれの元プロ野球選手であり、三重県伊勢市出身です。ポジションは外野手及び内野手で、右投げ右打ちの選手でした。彼は野球選手としてのキャリアを終えた後、家業に戻り、特に豚肉の加工販売業に携わっています。

経歴

プロ入り前

江川は父親の影響でわずか3歳から野球に興味を持ち、伊勢市立今一色小学校で野球を始めました。小学2年生で初めてのレギュラーになり、その後は流し打ちの才能を発揮し、地区記録を更新する俊足でも注目されるようになりました。中学校では、第18回全日本少年軟式野球大会でチームを全国制覇へと導く活躍を見せました。

高校は三重県立宇治山田商業高等学校に進学し、1年生の春には代打で活躍。徐々に投手と外野手をこなしながらレギュラーに定着しました。2年生時の夏の選手権三重大会では、決勝の試合でサヨナラ本塁打を放ち、同校を25年ぶりに甲子園出場へと導きました。

大学からプロまでの道のり

入学の際には他県の強豪校からの誘いもありましたが、地元の仲間と野球を続けることを選択しました。高校卒業後、プロ入りを目指して日本学生野球協会に対するプロ志望届を提出。2004年のドラフトでは福岡ダイエーホークスから1巡目で指名を受けました。契約金8000万円、年俸800万円という条件で入団しました。

プロ入り後のキャリア

江川は2005年にプロ入りし、当初は中堅手としての起用が予想されていましたが、2軍では遊撃手として才能を磨きました。2006年にはついに一軍に昇格し、初出場を果たします。デビュー戦では松坂大輔から安打を放ち、順調に成長していきました。

2007年には対オリックス戦でプロ初本塁打を放ち、徐々に存在感を増していきました。しかし、その後は怪我や不振での二軍降格を繰り返します。特に2012年には、活躍の場が限られ、出場できる機会が少なくなってしまいました。

2014年にはクライマックスシリーズに出場するも、出場機会は無く、この頃から選手としての厳しい現実に直面するようになりました。その後も怪我に悩まされつつ、短い出場機会の中で精力的にプレーを続けました。

引退後の歩み

江川は2019年に戦力外通告を受け、引退を決意しました。その後は福岡ソフトバンクホークスに残りスコアラーの役割を果たすこととなりますが、家業を継ぐ理由から2020年シーズンに球団を退団しました。現在は、三重県で豚肉の加工販売業、「まるとも荒木田商店」を運営し、地域社会に貢献しています。そして、2023年には結婚を報告しました。

選手としての特徴

江川はバッティングセンスや長打力に優れており、ウエスタン・リーグでも好成績を残していました。高校時代には、通算33本塁打を記録し、また投手としても144km/hの速球を記録するなど、二刀流として期待されていました。彼の野球人生は多くの経験に満ち、プロ選手としての試練を乗り越え、引退後も新たな人生を切り拓いています。

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