高橋政行

高橋政行（たかはし まさゆき）は、1940年1月12日に生まれ、2010年8月31日に亡くなった日本の官僚です。彼は農林水産省（現在の農林水産省）で要職を歴任し、その後、日本中央競馬会（JRA）の理事長を務めました。

生い立ちと農林水産省でのキャリア

高橋政行は、岐阜県出身で、1963年に東京大学法学部を卒業後、農林省に入省しました。農林省では、北海道農務部長、食糧庁管理部長、農蚕園芸局長などを歴任し、1994年2月には大臣官房長に就任しました。1995年7月には食糧庁長官となり、その後、農林水産事務次官に昇進しました。これらの役職を通じて、日本の農政に深く関わりました。

日本中央競馬会理事長としての活動

1999年、高橋政行は日本中央競馬会の理事長に就任しました。この役職において、彼は競馬界に大きな変革をもたらしました。具体的には、ワイド、馬単、3連複といった新しい馬券の種類を導入し、3連単を全国展開するなど、競馬ファンにとって魅力的な選択肢を増やしました。また、学生の馬券購入を推進するなどの政策も打ち出し、競馬の活性化に貢献しました。2007年、高橋は後任に土川健之を指名し、理事長を退任しました。JRA理事長は農水次官の指定席であったにもかかわらず、高橋はプロパーの土川を推したことは特筆に値します。退任の人事は、当時の農林水産大臣であった若林正俊から発表されました。

その他の活動と晩年

高橋政行は、元ジョッキーである竹本貴志の葬儀で葬儀委員長を務めるなど、幅広い分野で活動していました。2010年8月31日、胆嚢癌のため70歳で亡くなりました。葬儀は増上寺で執り行われ、その功績を称え、正四位と瑞宝重光章が追贈されました。

高橋政行の略歴

1963年4月: 農林省入省
1971年8月: 農林経済局総務課課長補佐
1973年10月: 水産庁海洋漁業部国際課課長補佐
1975年7月: 静岡県農業水産部水産課長
1977年6月: 農蚕園芸局総務課課長補佐
1978年8月: 名古屋営林局総務部長
1979年4月: 林野庁職員部職員課長
1981年8月: 北海道農務部次長
1984年4月: 北海道農務部長
1985年4月: 食品流通局企業振興課長
1986年6月: 水産庁漁政部漁政課長
1988年1月: 大臣官房秘書課長
食糧庁管理部長
1992年: 農蚕園芸局長
1994年2月: 大臣官房長
1995年7月: 食糧庁長官
1997年1月: 農林水産事務次官
1998年7月: 辞職
1999年9月: 日本中央競馬会理事長
2007年: 退任

高橋政行は、農政と競馬界の両方で重要な役割を果たし、その功績は長く記憶されるでしょう。

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