高橋秀雄 (伝統芸能)

高橋秀雄

高橋秀雄（たかはし ひでお、1931年9月17日 - 2002年9月5日）は、日本の伝統芸能研究者です。日本の伝統芸能研究に深く貢献し、その保存と発展に尽力しました。

生涯

高橋秀雄は奈良県奈良市で生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科を卒業しました。卒業後、文化庁に入庁し、主任文化財調査官として日本各地の伝統芸能（無形文化財）の調査に携わり、重要無形文化財の指定に尽力しました。また、国立劇場の指導・助言も担当し、日本の伝統芸能の振興に貢献しました。

1986年には民謡文化賞を受賞し、1992年に文化庁を退官しました。退官後は、日本伝統芸能研究所の所長として、伝統芸能に関する企画・制作など幅広い活動を展開しました。

2002年9月5日、肝臓癌のため逝去されました。

業績

高橋秀雄は、文化庁在職中に日本全国の伝統芸能の調査を行い、その記録と保存に貢献しました。重要無形文化財の指定にも携わり、日本の貴重な文化遺産を保護しました。また、国立劇場の指導・助言を通じて、伝統芸能の公演の質の向上に貢献しました。

日本伝統芸能研究所所長としては、伝統芸能の企画・制作を行い、多くの人々に伝統芸能の魅力を伝えました。また、数多くの著書を執筆し、日本の伝統芸能に関する知識の普及に努めました。

著書

『ふるさとの芸能』大阪書籍 朝日カルチャーVブックス　1984
『日本の伝統芸能 1　雅楽』小峰書店 1995
『祭り ふるさと西日本』そうよう 2000
『祭り ふるさと東日本』そうよう 2000
『伝統芸能の伝道師』おうふう 2003

共編著

『歌舞伎十八番』河竹登志夫,榎本由喜雄共編 写真:林嘉吉 毎日新聞社 1976
『歌舞伎舞踊』河竹登志夫共編 写真:林嘉吉 毎日新聞社 1976
『世話狂言集 歌舞伎名作選』河竹登志夫共編集 林嘉吉 写真 毎日新聞社 1982
『歌舞伎十八番 写真集』林嘉吉撮影 茂木千佳史共編 ぎょうせい 1985
『歌舞伎舞踊名作撰』林嘉吉写真 茂木千佳史共解説 毎日新聞社 1986
『歌舞伎荒事』編 林嘉吉写真 毎日新聞社 1990
『祭礼行事 都道府県別 愛知県』春日井正人共編 桜楓社 1991
* (その他多数)


高橋秀雄は、日本の伝統芸能研究に多大な貢献をした人物として、その功績は長く記憶されるでしょう。

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