高橋靗一

高橋靗一について

高橋靗一（たかはし ていいち）は、1924年4月27日に青島で生まれ、2016年2月25日に逝去した日本の著名な建築家です。彼は大阪芸術大学の名誉教授であり、第一工房の創設者であると同時に、日本建築学会や日本建築家協会の名誉会員でもあります。彼の代表作には、佐賀県立博物館、大阪芸術大学、東京都立大学南大沢キャンパス、全労済情報センター、パークドーム熊本、群馬県立館林美術館、あいち海上の森センター、白河市立図書館など多岐にわたる施設があります。

経歴

東京大学第二工学部建築学科を卒業後、高橋氏は逓信省の営繕部設計課に勤務しました。1956年には武蔵工業大学（現在の東京都市大学）の助教授として教育に携わり、その後1960年に第一工房を設立しました。この事業は2015年まで続き、彼の独自の建築哲学を反映したプロジェクトが多数生まれました。さらに、高橋氏は東京大学や東京工業大学、東北大学を含む多くの大学で非常勤講師としても活躍しました。

年譜

• - 1924年: 青島にて誕生。
• - 1949年: 東京大学第二工学部建築学科を卒業。
• - 1949-1956年: 逓信省営繕部設計課に勤務。
• - 1956-1966年: 武蔵工業大学助教授。
• - 1960年: 第一工房を設立。
• - 1967-1995年: 大阪芸術大学教授を務める。
• - 1996年: 大阪芸術大学名誉教授、くまもとアートポリスの第2代コミッショナーに就任。

受賞歴

高橋靗一は、多くの賞を受賞しており、その中には日本建築学会賞作品賞や中部建築賞、芸術選奨文部大臣賞などが含まれています。1971年には佐賀県立博物館で日本建築学会賞作品賞を受賞し、1982年には大阪芸術大学芸術情報センターで同じ賞を再び受賞しました。また、1997年には全労済情報センターで建築業協会賞を受賞し、環境・省エネルギー建築賞の建設大臣賞も得ています。

主な作品

高橋氏の作品には以下のようなものがあります:

• - 森英恵銀座店（1961年）
• - 佐賀県立図書館（1962年、共同設計: 内田祥哉）
• - 佐賀県立博物館（1970年、共同設計: 内田祥哉）
• - 大阪芸術大学芸術情報センター（1981年）
• - 群馬県立館林美術館（2001年）
• - あいち海上の森センター（2006年）
• - 白河市立図書館（2011年）

書籍

高橋靗一は著作も持ち、その中には「風景のなかの階段 -高橋てい一の建築-」や「高橋てい一／第一工房 1960-2005」があります。

まとめ

高橋靗一は日本の建築界に多大な影響を与えた建築家であり、彼の作品は現在も多くの人々に愛されています。彼のデザインには常に新しい試みが込められており、改革を志向する姿勢が見受けられます。教育者としても多くの若手建築家を育成し、その思想や技術は後世にも受け継がれています。

もう一度検索