高江駅

高江駅について

高江駅（たかええき）は、かつて熊本県菊池郡に存在した熊本電気鉄道菊池線の駅であり、現在は廃駅となっています。駅は1913年に開業し、長い時間地域交通の一翼を担っていましたが、1986年に廃止されました。本記事では高江駅の歴史、駅の構造、廃止後の状況について詳しく紹介します。

歴史

高江駅は、1913年3月15日に開業しました。設立当初は菊池軌道によって、駅から隈府（後に菊池となる）を結ぶ路線の起点駅として機能していました。その後、同年の8月27日には広町から高江駅までの区間が開通し、途中駅としての役割を果たすことになりました。

その後、長年にわたり地域住民の移動手段として機能していましたが、1986年2月16日に御代志から菊池間が廃線となったことに伴い、高江駅も廃止されました。駅は地域交通の重要なポイントとして、大正から昭和にかけて地域の歴史を刻んできた存在でした。

駅の構造

高江駅には、かつて相対式ホームと貨物専用ホームが設置されていました。しかし、時が経つにつれて、実際に使用されるホームは菊池方面行きの左側のホームに限られることが多くなっていました。駅の構造はシンプルでありながら、機能的な設計が特徴です。地域住民にとって身近な駅として利用されていました。

廃止後の状況

高江駅が廃止された後、その跡地には駐輪場が設けられ、かつての本線が活用されていました。また、駅舎については、バス待合室として利用されていましたが、2002年9月に施設の新築によって撤去されました。古い駅舎の面影は、記憶の中に残るだけとなりました。

更に、駅の近くにあった合志川には、旧・菊池線の鉄橋が存在していました。しかし、2012年7月の九州北部豪雨により河川が増水し、残念ながら鉄橋は流失してしまいました。そのため、周辺の景観も大きく変わることとなりました。

隣接駅

高江駅の隣には同じく熊本電気鉄道の菊池線にある辻久保駅と、もう一つの駅である泗水駅が位置していました。このように、高江駅はその地域の鉄道ネットワークで重要な役割を担っていました。

まとめ

高江駅は、熊本県内で長年にわたって地域住民に利用されてきた歴史ある駅です。その廃止は交通手段の変遷や地域の発展といった背景が含まれており、時代の移り変わりを感じる場所でした。今では駅の跡地には新しい施設が設けられ、当時の面影は薄れているものの、地域の記憶に残り続けていることは間違いありません。

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