高知競輪場

高知競輪場の概要

高知競輪場、通称「りょうまスタジアム」は、高知県高知市に位置する競輪場および陸上競技場です。1950年に開設されたこの施設は、その後も多くの改修やイベントが行われ、地元のスポーツ文化の中心としての役割を果たしています。

設立と歴史

競輪場の正式名称は「高知市設競輪場」であり、1999年には大規模な改装が行われ、2002年のよさこい高知国体に向けて新たな姿が整えられました。毎年4月には記念競輪『よさこい賞争覇戦』が開催され、他にも地元選手を称えるための競走が行われるなど、競技の振興に貢献しています。

競技とイベント

高知競輪場では、特別競輪としてオールスター競輪や共同通信社杯など、多様なレースが開催されています。また、2004年からは四国競輪インターネットライブによる動画実況が行われていましたが、2010年には終了しました。2015年からは全国4番目のミッドナイト競輪をスタートし、2018年にはナイター競輪も導入され、より多くのファンに楽しんでもらえる場となっています。

施設の特徴

高知競輪場は、全国的にも珍しいバンクの内部に陸上競技場が併設されている複合施設です。バンクは西日本唯一の500mトラックを採用し、先行選手が有利になるような設計がされています。誇らしい特徴として、競輪の発走地点がゴールライン上に設定されているため、競走距離が他の競輪場とは異なるのも一つの魅力です。

メインスタンド

メインスタンドは1999年に全面改築され、地下2階・地上6階という大型施設となっています。観覧席は9,000人以上を収容可能で、地下には600台分の駐車場も完備されています。特にここでは大型映像システムが導入され、観客に迫力あるレースの様子を提供しています。

アクセス・周辺環境

高知競輪場は鏡川沿いに位置し、潮江天満宮の隣にあります。交通アクセスも良好で、とさでん交通伊野線のグランド通停留場から徒歩でアクセスでき、高知駅からは無料送迎バスが運行されています。競輪場近くには他の競技施設もあり、多くのスポーツファンが訪れます。

歴史的事件とエピソード

高知競輪場では過去にいくつかの印象深い事件もありました。1985年には競輪開催日と阪急ブレーブスの春季キャンプが重なった際、選手たちが車券を購入しに来るという興味深いエピソードが残っています。また、発砲事件の影響で公営競技の運営が見直される契機ともなりました。さらに、漫画「ケイリン野郎」の舞台として、この競輪場が描かれています。

最後に

高知競輪場は、単なる競輪場に留まらず、地域のスポーツ文化を支える重要な施設です。競輪を愛する人々だけでなく、多くの観客に楽しんでもらえるイベントが満載のため、訪れる価値があるでしょう。近未来に向けて、さらなる進化が期待されます。

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