高知親局送信所

高知親局送信所概要

高知親局送信所（こうちおやきょくそうしんしょ）は、高知県高知市に位置するテレビジョン及びFMラジオの親局です。この送信所は、主に五台山、烏帽子山、柏尾山の3ヶ所に設置されており、これらの地点から広範なエリアに信号が発信されています。また、地上デジタル放送とFMラジオの両方を担当しています。特に、KUTVとKSSは五台山から補完波を小電力で送信し、更に2013年に開局したジャパン・モバイルキャスティングの中継局も含まれます。

放送区域

高知親局送信所の電波が届く区域は、高知県の高知市、室戸市、安芸市など約21万世帯をカバーしており、これは高知県全体の約65%に相当します。特に市町村を含む地域に対して、安定した放送を提供していることが特徴です。これにより、在住者はテレビやラジオを通じて多様な情報を受け取ることが可能となっています。

歴史

高知親局送信所の歴史は1958年にさかのぼり、NHK高知放送局が総合テレビジョンを開局したことから始まりました。その後、1959年にはRKC高知放送が標準テレビジョン放送局を開局し、数年内に教育テレビやFMラジオなど、様々な放送が展開されました。

1970年にはKUTVテレビ高知が開局し、1992年にはエフエム高知が始まりました。徐々に多様化する放送メディアへの対応が進み、1997年にはKSS高知さんさんテレビが試験放送を開始。その後も地上デジタルテレビジョン放送へと移行していきました。

特筆すべきは、2011年のアナログテレビ放送の停波で、以降は完全にデジタル放送体制へ移行しました。また、2013年にはジャパン・モバイルキャスティングが試験放送を開始し、その後本放送へと進みました。

2020年には高知放送のFM補完中継局が運用を開始し、今でもその機能を果たしている組織です。

施設

五台山

五台山にある送信所は、県立公園の南側、山頂近くに設置されています。ここでは、NHKのアナログテレビとFM、RKCのアナログ放送、高知シティFMが送信されています。アンテナ配置は、総合テレビや教育テレビの他、FM放送として各種の配置がされています。

烏帽子山

高知市街地の南部に位置する烏帽子山は、西側に柏尾山があり、ここでも多くの放送が行われています。この施設は、KUTVやRKCのデジタル放送とFM高知、RKCFMの補完中継を行なっています。

柏尾山

柏尾山は烏帽子山の西側にあり、ここも重要な送信地点です。NHKデジタルとFM補完中継を行っており、近年のデジタル移行に伴い、新たに設置された鉄塔や局舎を使用しています。

まとめ

高知親局送信所は、高知県内のテレビ及びFM放送の中心的存在として長い歴史があります。さまざまな放送メディアを支え、約65%の住人へサービスを提供しています。これからも地域に密着した情報発信を行っていくことでしょう。

もう一度検索