高谷大地

高谷大地（たかたに だいち）は、1994年11月22日生まれの日本のレスリング選手です。階級は74kg級で、2024年パリ五輪では銀メダルの栄誉に輝きました。

京都府京丹後市出身の高谷選手は、幼少期からレスリングを始め、地元の網野町少年教室でその才能を開花させました。網野中学校時代には、JOC杯カデットの部で3連覇を達成するなど、早くから頭角を現しています。網野高校時代には、インターハイ優勝、世界カデット選手権3位入賞と、輝かしい成績を収めました。

2013年、拓殖大学経済学科に進学。大学1年生で全日本選抜選手権60kg級を制覇すると、その後も世界ジュニア選手権で3位入賞するなど、活躍の場を広げていきました。大学時代には、兄である高谷惣亮選手（3大会連続オリンピック出場）と共に世界選手権に出場した経験もあります。

2017年、自衛隊体育学校に入校。階級を65kg級に上げて全日本選手権で優勝するなど、更なる飛躍を目指します。その後、74kg級に階級を上げ、全日本選手権で2連覇を達成。2023年の全日本選抜選手権でも優勝を果たし、その実力を示しました。

2023年世界選手権では、初戦で元世界チャンピオンであるイタリアのフランク・チャミゾ選手を破るなど、強豪相手に善戦。準々決勝では世界チャンピオンのアメリカ、カイル・デイク選手に惜しくも敗れましたが、3位決定戦でギリシャの選手を相手に逆転勝利を収め、銅メダルを獲得しました。この結果、兄である惣亮選手に続き、兄弟揃って世界選手権でメダルを獲得する快挙を成し遂げました。

この世界選手権での好成績により、2024年パリ五輪のレスリング競技74kg級日本代表に内定。五輪では、決勝でウズベキスタンのラザンベクサラムベコビッチ・ジャマロフ選手と対戦し、惜しくもフォール負けで銀メダルとなりました。

高谷選手のレスリング人生は、中学時代からの地道な努力と、兄との切磋琢磨、そして自衛隊体育学校での鍛錬によって築き上げられたものです。今後の活躍にも期待が高まります。

主な戦績

42kg級～66kg級
2008年：全国中学選抜選手権 3位
2009年：JOC杯カデットの部 優勝、全国中学生選手権 2位
2010年：JOC杯カデットの部 優勝、インターハイ 2位
2011年：JOC杯カデットの部 優勝、世界カデット選手権 3位
2012年：インターハイ 優勝
2013年：全日本選抜選手権 優勝、全日本選手権 3位
2014年：JOC杯ジュニアの部 優勝、全日本選抜選手権 2位、世界ジュニア選手権 3位、世界選手権 7位

65kg級
2016年：全日本選手権 3位
2017年：アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ 2位、全日本選手権 優勝
2018年：アジア選手権 3位、アジア大会 2位、全日本選手権 2位

74kg級
2019年：全日本選手権 2位
2020年：アジア選手権 3位、全日本選手権 2位
2021年：全日本選抜選手権 3位、全日本選手権 優勝
2022年：アジア選手権 3位、全日本選抜選手権 優勝、世界選手権 10位、全日本選手権 優勝
2023年：全日本選抜選手権 優勝、世界選手権 3位
2024年：パリ五輪 2位

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