高速道路株式会社法

高速道路株式会社法について

高速道路株式会社法（こうそくどうろかぶしきがいしゃほう）は、日本の道路関係四公団を民営化し、6つの株式会社の業務範囲を規定する法律です。この法律は、2004年6月9日に公布され、法令番号は平成16年法律第99号です。省庁としては国土交通省道路局高速道路課が担当しています。

背景

この法律は、いわゆる道路公団の民営化が進む中で成立したもので、正式には「道路関係4公団民営化関係4法」と呼ばれる法体系の一部です。この4法は、以下の法律を含んでいます：
1. 独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法
2. 日本道路公団等の民営化に伴う道路関係法律の整備等に関する法律
3. 日本道路公団等民営化関係法施行法
この法令群は、鉄道の民営化の先例である国鉄分割民営化時の「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律（JR会社法）」をモデルにしていますが、発行株式の1/3を政府（首都圏及び阪神地域、本州四国連絡橋の場合は地方公共団体も含む）が保有することが義務付けられているなど、より厳格な規制が設けられています。

設立された会社

この法律に基づき、以下の会社が設立されました：

• - 東日本高速道路株式会社（NEXCO東日本）

主に北海道、東北、関東及び信越地域を管轄しています。

• - 中日本高速道路株式会社（NEXCO中日本）

東海地方、関東、北陸地方を対象としています。

• - 西日本高速道路株式会社（NEXCO西日本）

近畿、中国、四国、九州及び沖縄などの地域を担当しています。
また、本州四国連絡高速道路株式会社（JB本四高速）は、本州四国連絡橋公団から分社化され、附則第2条に基づいてNEXCO西日本との合併が検討されています。

他にも、首都高速道路公団は首都高速道路株式会社に、阪神高速道路公団は阪神高速道路株式会社にそれぞれ転換されています。

法律の構成

この法律は次の4章と附則から構成されています：
1. 総則（第1条 - 第4条）: 基本的な事項を定めています。
2. 事業等（第5条 - 第14条）: 各会社の事業内容や範囲について細かく規定しています。
3. 雑則（第15条 - 第17条）: 雑多な事項を定めています。
4. 罰則（第18条 - 第23条）: 法律違反に対する罰則について規定されています。
その後、附則により適用される特別な規定が設けられています。

このように、高速道路株式会社法は、日本の道路インフラを効率的に運営するための重要な法律であり、地域の特性を生かした民営化を推進しています。

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