高速道路総合技術研究所

株式会社高速道路総合技術研究所について

株式会社高速道路総合技術研究所（略称：NEXCO総研）は、高速道路に関連する技術研究を行うために設立された機関です。この研究所は、東日本高速道路、中日本高速道路、西日本高速道路の3社が共同出資する形で運営されています。その目的は、高速道路の安全性や効率性を高めるための研究および開発を行うことです。

沿革

株式会社高速道路総合技術研究所の歴史は1956年に遡ります。日本道路公団法に基づき日本道路公団が設立され、その後現在の研究所へと発展していきました。

• - 1957年9月: 京都府京都市に名神高速道路試験所が開設され、これは後に高速道路試験所となります。これにより、日本国内における高速道路の初期的な研究がスタートしました。
• - 1958年1月: 滋賀県甲賀郡に石部分室が設けられ、現在の緑化技術センターの基盤が形成されました。
• - 1964年9月: 研究所は東京都町田市に移転し、これが研究の中心地となります。
• - 1976年3月: 静岡県富士市では移転疲労試験機棟が開設され、疲労試験に関する研究が行われ始めました。
• - 1996年3月: 同じく静岡県富士市に移動載荷疲労試験機棟も立ち上げられ、より広範囲な研究が行える体制が整いました。
• - 2005年10月1日: 日本道路公団の分割民営化に伴い研究業務が中日本高速道路に継承され、同社の中央研究所となります。
• - 2007年4月2日: 中日本高速道路の中央研究所が分離独立し、三社の共同出資により現体制としての株式会社高速道路総合技術研究所が誕生しました。

事業所

NEXCO総研の主要事業所は以下の通りです。

• - 本社: 東京都町田市に位置し、研究所の中心機能を担っています。
• - 緑化技術センター: 滋賀県湖南市において、緑化の技術的研究が行われています。これは、高速道路沿線の環境保全に寄与する重要な役割を果たしています。
• - 疲労試験機棟および移動載荷疲労試験機棟: 静岡県富士市にあり、高速道路の設計や維持管理における疲労試験に関する研究が進められています。

このように、高速道路総合技術研究所は日本の交通インフラに対する重要な研究を高い水準で行い、将来的な安全性や効率化に貢献しています。また、国土交通省や他の関連機関とも連携し、幅広い技術開発を進めています。さらに、NEXCO総研は国内外の研究機関との共同研究も実施し、技術の国際化にも寄与しています。これにより、高速道路の持続可能な発展を目指して活動しています。

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