高速道路1号 (台湾)

台湾の主要都市を結ぶ大動脈：国道1号（中山高速公路）

台湾の西側を南北に縦断する国道1号は、通称「中山高速公路」として知られ、基隆から高雄までを結ぶ全長374.3kmの重要な高速道路です。台湾の経済発展と人々の生活を支える大動脈として、重要な役割を果たしています。

概要

正式名称は「国道1号」ですが、「第一高速公路」や「南北高速道路」といった通称も広く使われています。この道路は、台湾で最も幅の広い道路の一つであり、その規模の大きさが特徴です。高速道路は、基隆、台北、台中、嘉義、台南、高雄など、台湾西部の主要都市を連絡しており、これらの都市間の移動を円滑にしています。基隆から泰安サービスエリア間と、楠梓インターチェンジから高雄までの区間は制限速度が100km/h、泰安サービスエリアから楠梓インターチェンジ間は110km/hに設定されています。

歴史

国道1号の歴史は、1971年8月14日の工事着手に始まり、その後、段階的に開通しました。以下に主な出来事をまとめます。

1971年8月14日：工事着手
1974年7月29日：三重 - 中壢間が開通
1978年10月31日：全線開通（林口IC - 機場IC間は4車線から6車線に拡張）
1981年：三重IC - 林口IC間が4車線から8車線に拡張
1987年：林口IC - 楊梅IC間が拡張（林口 - 機場JCT間は6車線から8車線、機場JCT - 楊梅IC間は4車線から6車線）
1995年12月：汐五高架部が開通
1999年12月：楊梅IC - 新竹IC間が4車線から6車線に拡張
2003年4月：下り坂の減速規定が撤廃され、全線で最高速度が100km/hに
2003年12月：新竹IC - 員林IC間が4車線から6車線に拡張（彰化JCT - 彰化IC間は4車線から8車線）
2006年2月10日：ETCシステムが導入
2008年3月16日：泰安SA - 楠梓IC間の最高速度が110km/hに変更
2008年9月：員林IC - 高雄IC間の拡張工事が完了し、区間によって6車線または8車線に
2009年11月21日：五楊高架工事着手
2010年1月28日：高雄港大型貨物車専用高架線が開通
2011年7月31日：大華JCTが開通
2011年10月2日：下営JCTが開通
2011年12月23日：民雄ICが開通
2012年4月21日：虎尾ICが開通
2013年4月20日：五楊高架部が開通
2013年12月30日：料金所が廃止され、ETCシステム利用の距離制料金へ移行
2015年3月30日：高雄港高架連絡道路が建設中
2015年12月28日：高雄港高架連絡道路が開通
2015年12月30日：大湾IC北上入口が開通
2016年3月19日：高雄三国通道が開通
2016年6月24日：台南IC新北上入口が開通
2017年1月26日：台南IC北上第二出口が開通
2017年4月16日：基隆港西岸高架道路が開通
2018年11月9日：高雄港新生高架道路が開通

これらの拡張や改良により、交通容量が増加し、よりスムーズな交通が実現しています。

インターチェンジなど

国道1号には、多くのインターチェンジ（IC）やジャンクション（JCT）が設置されており、各都市へのアクセスが容易です。本道に加え、汐止五股高架道路や五股楊梅高架道路といった高架道路も整備されています。

高雄港関連の道路

高雄港へのアクセスを改善するために、複数の高架道路が建設されています。高雄港大型貨物車専用高架線は、高雄五甲ICで中安高架線と接続しており、主に南北方向の交通を担っています。一方、高雄港連外高架道路は中山高速公路の延伸線として東西方向に伸びています。これらの高架道路は、高雄港の物流効率を向上させる上で重要な役割を果たしています。

設備

国道1号は、台湾で最も幅の広い道路の一つで、特に林口IC付近では最大幅員211mにも達します。この道路は、台湾の経済活動を支える重要なインフラとして、日夜多くの車両が利用しています。

車線と最高速度

車線数や最高速度は区間によって異なり、交通状況に応じて調整されています。交通量の多い区間では、高架道路の整備により交通の円滑化が図られています。

交通量

国道1号は、台湾の主要な交通路として、常に高い交通量を誇っています。特に都市部周辺では、通勤や物流の需要が高く、交通渋滞が発生することもあります。そのため、道路の拡張や高架道路の建設が進められています。

外部リンク

* 國道高速公路局

このリンク先では、より詳細な情報を確認できます。ただし、Big5フォントが必要な場合があるため、注意が必要です。

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