高野山東京別院

高野山東京別院

高野山東京別院は、東京都港区高輪三丁目に位置する高野山真言宗の寺院です。弘法大師を本尊とし、境内には本堂、不動堂、四国八十八ヶ所お砂踏場などが設けられています。また、地下には東京電力パワーグリッドの変電所があるという特徴も持っています。

歴史

高野山東京別院は、江戸時代初期の慶長年間（1596年～1615年）に、高野山学侶方の江戸在番所として浅草日輪寺に寄留して開創されました。

明暦元年（1655年）には幕府より芝二本榎に土地が下賜され、延宝元年（1673年）に高野山江戸在番所高野寺として完成しました。しかし、元禄15年（1702年）に火災で焼失。翌年に再建され、御府内八十八箇所の1番札所となりました。

明治時代に入ると在番所は廃止され、葛飾牛島の長寿寺から名蹟が移されました。長寿寺は推古天皇25年（617年）に備後国世羅郡に勅願寺として創建された古刹で、僧・行基によって信濃国深瀬（現在の松本市）へ移され、寛文4年（1664年）には葛飾へ移建されています。

昭和2年（1927年）に高野山東京別院と改称し、現在の本堂は昭和63年（1988年）に建立されました。

年中行事

高野山東京別院では、年間を通して様々な行事が開催されます。

1月21日：初大師大護摩祈祷会
6月15日：青葉まつり（宗祖弘法大師の誕生会）
10月中旬：万灯万華会（理趣三昧大法要、模擬店などの催し物多数）
12月31日：大晦日法会（除夜の鐘、誰でも参加可能）

また、毎月21日には、お大師さまの日法要（御影供）が執り行われています。

霊場

高野山東京別院は、以下の霊場の札所となっています。

御府内八十八箇所：1番札所
関東八十八箇所：特別霊場
江戸三十三観音札所：29番札所（札所本尊：聖観世音菩薩）

東京電力パワーグリッド高輪変電所

高野山東京別院の地下には、東京電力パワーグリッド高輪変電所が設けられています。1989年（平成元年）に完成したこの変電所は、地下7階建てで、延べ床面積は19,800㎡に及びます。都心部での変電所建設用地の確保が困難だったため、地下に建設されました。地中送電線で275,000Vの電気を受電し、66,000/22,000Vに変圧して送電しています。

アクセス

都営地下鉄浅草線 高輪台駅より徒歩5分
都営地下鉄浅草線・京急本線 泉岳寺駅より徒歩10分
JR・京急本線 品川駅より徒歩10分

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