京急本線

京急本線の概要

京急本線（けいきゅうほんせん）は、東京都港区の泉岳寺駅から神奈川県横須賀市の浦賀駅までを結ぶ、京浜急行電鉄（京急）の代表的な鉄道路線です。この路線の正式な起点は品川駅で、泉岳寺駅 - 品川駅間は後年に延伸され支線として扱われていますが、キロポストは品川駅からの距離に基づいて設置されています。このため、運行情報や地図などでは、しばしば品川駅 - 浦賀駅間が一つの連続した路線として示されることが多いです。

路線の特徴

京急本線は、東京都区部南部を出発し、東京湾沿いに南下する形で、神奈川県横浜市や横須賀市を経由して三浦半島南部に向かいます。この路線は、都市間鉄道（インターアーバン）として機能しており、高速運行が特徴です。

泉岳寺駅からは都営浅草線及び京成電鉄、北総鉄道との相互直通運転が行われており、京急と都営浅草線を接続する形で成田空港や芝山千代田駅へもアクセス可能です。ただし、京急本線から芝山鉄道線への列車直通は存在しますが、その逆方向の直通は設定されていません。

主要な運行形式と列車種別

本線上では、快特（快速特急）などの優等列車が堀ノ内駅から久里浜線に直通し三崎口駅に至ることが多く、久里浜線が実質的な本線の一部として機能しています。一方、堀ノ内駅 - 浦賀駅間は優等列車が少ないため、支線的な扱いとなっています。また、急行を中心に逗子線の列車も乗り入れています。

本線は羽田空港へのアクセス路線の一部としても機能します。特に京急空港線は、羽田空港と都心部を繋ぐ重要な役割を果たしており、羽田・成田の2空港を結ぶ接続が可能です。また、羽田空港行きの特急列車は、東京モノレールと競合していますが、ターミナルの設置場所や路線のアクセスに違いを持っている点が特徴です。

競争と速度

品川駅から横浜駅にかけては、JR東日本の東海道線や京浜東北線と並行し、競合関係にあります。この影響から、京急本線では120km/hの高速運転が実現されており、特に首都圏の鉄道路線の中でも稀有な存在です。また、JRの横須賀線、横浜駅から横須賀間の移動においては、京急の横須賀中央駅が中心市街地に近く、京急の方が利便性が高いとされています。

路線データと運行本数

本線の総距離は56.7 kmで、全線が複線構造になっています。駅数は開業駅を含めて50駅となっており、全線が電化されています。運行形態は基本的に40分サイクルでのパターンダイヤが組まれ、朝や夕のラッシュ時には特急、急行、快特などが設定されています。

また、運行には通常40分あたりの運行本数が設定されています。例えば、横浜駅の場合、日中は約15本が運行され、平日の朝ラッシュ時には最大23本に達することがあります。

結論

京急本線は、東京都心と神奈川県を経由し横須賀までの重要な交通ルートを築いており、都市間輸送や空港アクセスなど、幅広い利用者に応じた多様な運行形態を提供しています。特に、その高速運転と多様な列車種別は、多くの通勤客や観光客にとって大いに重宝されていることでしょう。

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