高鍋インターチェンジ

高鍋インターチェンジ：東九州自動車道の要衝

宮崎県児湯郡高鍋町に位置する高鍋インターチェンジ（高鍋IC）は、東九州自動車道に属する重要なインターチェンジです。小丸川を挟んで高鍋市街地の北側にあり、川南町と木城町の境に近く、地理的に恵まれた立地となっています。

高鍋ICの歴史：段階的な整備と開通

高鍋ICの建設は、2000年5月に高鍋IC～西都IC間の着工から始まりました。その後、2005年と2007年には、国土交通大臣より土地収用法に基づく事業認定が、それぞれ高鍋IC～西都IC間、都農IC～高鍋IC間について公示され、段階的に工事が進められました。

2010年6月には、西日本高速道路株式会社（NEXCO西日本）が開通日を7月17日と発表、同年7月17日に高鍋IC～西都IC間が開通しました。総事業費は約331億円にのぼります。開通時は、周辺地域で発生していた口蹄疫の影響により開通式典は行われず、後に「がんばろう宮崎！復興イベント」の一環として開催されました。その後、2012年12月22日には、都農IC～高鍋IC間が開通、高鍋ICを介した東九州自動車道のネットワークが完成しました。

高鍋IC周辺：豊かな自然と歴史

高鍋IC周辺は、自然と歴史が調和した地域です。すぐ近くには、高鍋湿原、高鍋温泉、高鍋大師といった観光地があり、歴史的な場所としては高城川古戦場（耳川の戦い）跡や宗麟原供養塔があります。また、宮崎県立農業大学校や宮崎県農業科学公園、宮崎県家畜改良事業団なども所在し、農業が盛んな地域であることを示しています。隣接する木城町役場や木城温泉へのアクセスも良好です。

接続道路：アクセスと注意点

高鍋ICは、宮崎県道308号高鍋インター線を通じて宮崎県道19号石河内高城高鍋線と接続しています。しかし、高鍋ICという名称にも関わらず、高鍋町中心部へのアクセスには、小丸川を渡る橋がないため、県道19号を南東へ迂回する必要があります。地図上ではICの東側に竹鳩橋が表示されていることがありますが、これは2t制限の沈下橋で、離合も困難なため注意が必要です。一方、木城町中心部へのアクセスは良好です。

料金所：スムーズな通行のために

高鍋ICの料金所は、入口2ブース（ETC専用1、混在1）、出口2ブース（ETC専用1、一般1）の計4ブースで構成されています。

高鍋インター線：ICと主要道路を結ぶ

高鍋ICと県道19号を結ぶ宮崎県道308号高鍋インター線は、全長507mの一般県道です。2000年4月13日に路線認定され、2010年7月1日に区域決定、同年7月17日に供用開始されました。道路地図によっては、高鍋ICの一部として表記されることもあります。

高鍋ICの役割と展望

高鍋ICは、東九州自動車道の重要な拠点として、地域住民の生活や産業、観光の活性化に大きく貢献しています。今後、東九州自動車道の整備が進むにつれて、更なる役割が期待されます。周辺地域の観光開発や経済活性化に重要なインフラとして、その存在感を増していくでしょう。

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