高鍋進

高鍋進（たかなべ すすむ）

1976年8月16日生まれの剣道家。剣道教士八段であり、神奈川県警察の警部補として鶴見警察署に所属。

人物

熊本県熊本市出身。小学校2年生から剣道を始め、熊本市立楠中学校時代には主将としてチームを九州チャンピオンに導く。PL学園高等学校でも主将を務め、インターハイ団体優勝を果たす。筑波大学時代も主将を務め、全日本学生剣道選手権大会準優勝、全日本学生大会団体優勝を経験。

高校時代からのライバルである米屋勇一とは、公式戦ではほとんど負けなしだったが、2009年の全日本剣道選手権大会で初めて敗北を喫した。2009年1月からは神奈川県警察術科特別訓練剣道部の主将を務める。高鍋の面は、その速さが約0.1秒と現役選手の中で最速であり、神奈川県警察剣道監督の宮崎正裕から「群を抜いている」と高く評価されている。

高鍋には、面を打たれそうになると反射的に手元を上げてしまう「三所避け」という癖がある。これは面、小手、胴を同時に防ぐことができるが、剣道における悪癖とされている。

世界剣道選手権大会には、第12回から第14回まで3大会連続で出場。第14回大会では副主将を務めた。

2010年の全日本剣道選手権大会では、前年覇者の内村良一を破り初優勝。翌2011年には東永幸浩を破り、史上2人目の同大会2連覇を達成した。

経歴

1976年8月16日 - 熊本県熊本市に生まれる。
1984年 - 兄の影響で剣道を始める。
1989年4月 - 熊本市立楠中学校に入学。
1991年 - 九州チャンピオンになる。
1992年4月 - PL学園高等学校に入学。
1995年4月 - 筑波大学体育学群に入学。
1999年4月 - 神奈川県警察に奉職。
2012年7月 - 警察庁長官表彰警察功労章を受章。

実績

大学生

関東大会
関東学生剣道新人戦大会
1995年 - 準優勝
1996年 - 優勝
関東学生剣道選手権大会
1997年 - 準優勝
関東学生剣道優勝大会
1995年 - 準優勝
1996年 - 第3位

全国大会
全日本学生剣道選手権大会
1999年 - 準優勝

社会人

全日本剣道選手権大会
2003年 - ベスト8（優秀選手賞）（初出場）
2004年 - 2回戦敗退
2005年 - 1回戦敗退
2006年 - 第3位
2007年 - 準優勝
2008年 - 3回戦敗退（優秀選手賞）
2009年 - 3回戦敗退
2010年 - 優勝
2011年 - 優勝（同大会2連覇は史上2人目）
2012年 - 第3位
全国警察剣道選手権大会
2001年 - 準優勝（初出場）
2002年 - 第3位
2003年 - 3回戦敗退
2004年 - 第3位
2005年 - 優勝
2006年 - 3回戦敗退
2007年 - 第5位（ベスト8）
2008年 - 2回戦敗退
2009年 - 優勝
2010年 - 優勝（同大会2連覇は史上5人目）
2012年 - 優勝（同大会3連覇は史上3人目）
全国警察剣道大会
1999年 - 優勝（初出場）
2000年 - 予選リーグ敗退
2001年 - 予選リーグ敗退
2002年 - 第3位
2003年 - 予選リーグ敗退
2004年 - 優勝
2005年 - 優勝
2006年 - 準優勝
2007年 - 準優勝
2008年 - 準優勝
2009年 - 準優勝
2010年 - 優勝
全日本選抜剣道七段選手権大会
2014年 - 準優勝
2015年 - 優勝
2016年 - 優勝
世界剣道選手権大会
2003年 - 男子団体戦優勝（予選：先鋒）
2006年 - 男子団体戦第3位（次鋒）
2009年 - 男子団体戦優勝（中堅・副将）
2012年 - 男子個人戦優勝・団体戦優勝（大将）
国民体育大会剣道競技
2003年 - 第3位（NEW!!わかふじ国体）
2004年 - 第3位（彩の国まごころ国体）

DVD

『にんげんドキュメント ただ一撃にかける』 NHKエンタープライズ
『精選十七番 第51回全日本剣道選手権大会』 スキージャーナル

TV

NHKスペシャル「ミラクルボディー 反応の限界を超えろ」（2008年5月4日）NHK
スポーツ大陸 「己に克て 〜剣道・高鍋進〜 」（2009年9月13日）NHK

関連項目

* 宮崎正裕

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