高雄 (重巡洋艦)

高雄（たかお）

高雄は日本海軍が運用した重巡洋艦で、設計は高雄型重巡洋艦の1番艦にあたります。その艦名は、京都府にある高雄山に由来しています。高雄には艦内に神社があり、その神社は京都護王神社のものでした。また、高雄はその名の通り、かつての天城型巡洋戦艦の艦名を受け継いだ艦でもあります。日本海軍には「高雄」という艦名の艦が歴史上何度か登場していますが、今回の艦高雄はその名の代表的存在です。

艦歴と建造の詳細

高雄は1927年4月に神奈川県横須賀海軍工廠で起工され、1930年5月に進水しました。進水式には香淳皇后が臨席し、その模様はラジオで中継され、多くの人々が見守りました。1932年には竣工し、就役後は新鋭重巡洋艦「愛宕」とともに第二艦隊や第四戦隊に所属し、おもに訓練や演習に参加しました。

太平洋戦争前までの動向

太平洋戦争が始まる前、高雄は様々な行事に参加しました。1932年には高松宮宣仁親王が高角砲の指揮官として着任し、艦の運用に関与しました。多くの視察や演習を経て、太平洋戦争が開催されることになり、高雄もその戦闘任務を果たすこととなります。

太平洋戦争における活躍

1941年12月8日に太平洋戦争が開戦すると、高雄はフィリピン付近での作戦に従事しました。また、ジャワ海での蘭印作戦やミッドウェー海戦にも参加し、その後も連合艦隊の一員として様々な作戦に参加しました。

1942年、重巡2隻とともにオランダ商船を攻撃し、戦艦比叡の供奉艦として観艦式にも参列。以降はガダルカナル島の戦いなどにも参加し、敗北を重ねながらも任務を続けました。

戦後と艦の処分

高雄は1945年の終戦まで艦の修理を繰り返し、その任務を遂行しました。しかし、終戦時の状況は厳しく、シンガポール港でリムペットマインによる損傷を受けました。終戦後は友好的に英国海軍に接収され、その後沈没処分が決まりました。

最終的に高雄は1947年に除籍され、同時に海没処分となりました。艦の最期は、米艦の砲撃によって沈められることとなり、その歴史に幕を下ろしました。高雄型の中で、彼女は一連の戦闘を通して多くの資料や証言が残されています。これらは艦高雄の艦歴の一端を記録した、貴重な歴史的資料として保存されています。

高雄の艦長たち

艦長の歴史もまた、高雄にとって重要な側面です。歴代艦長の中には、海軍指導層に揃った人物も名を連ねており、艦の運用の重責を担いました。彼らは艦の運用や訓練、戦闘において重要な役割を果たし、それぞれの時代において艦を導いてきました。

高雄にまつわる物語は、艦だけでなく乗員たちの歴史も反映したものです。彼らの勇敢な任務や献身的な努力は、艦の活躍をより鮮明にしています。この艦が歴史にどのような影響を与えたのか、今もなお語り継がれるべきものです。

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