髙山正之

髙山 正之 (たかやま まさゆき)

髙山正之は1942年生まれの日本のジャーナリストで、元産経新聞記者および帝京大学教授として知られています。東京都港区に生まれ育ち、港区立麻布小学校を卒業後、都立九段高校に進学しました。1965年に東京都立大学法経学部法学科を卒業した後、産経新聞社に入社しました。

経歴

産経新聞社では、まず警視庁クラブや羽田クラブ詰、夕刊フジの記者として勤務し、その後社会部の次長（デスク）として活動しました。特に、1985年から1987年にかけて、テヘラン支局長としてイラン革命やイラン・イラク戦争を取材する機会を持ち、アジアハイウェイ踏査隊の隊長としても活動しました。1980年代後半には、芸能方面に異動し、テレビ朝日の昼の番組で芸能解説を担当しました。この異動は、報道方針を巡った対立が背景にあると言われています。

1998年からの3年間にわたり、産経新聞夕刊にて時事コラム「高山正之の異見自在」を執筆しました。定年後は2001年から2007年まで帝京大学で教授職を務めました。

論調・主張

髙山氏のコラムでは、主に中華人民共和国、大韓民国、北朝鮮、アメリカ合衆国を批判し、特に官僚やマスコミに対して強い非難を行っています。特に『朝日新聞』に対する厳しい意見が目立ち、他の非自民系政党に対しても真剣な批判を加えています。彼はニューヨークタイムスの記者を帰化人扱いするなど、鋭い舌鋒を持っていますが、タイや台湾、ミャンマー政府に対しては肯定的な見解を示すこともあります。

例えば、「変見自在」においては、タイの親日的な姿勢を強調し、台湾に関しても日本が再び統治を受けることにも前向きな意見を述べています。また、ミャンマーの軍事政権に対しても、一概に否定するべきではないと考えています。

国鉄労働組合批判

髙山氏は、1987年の国鉄分割民営化に際しての国労（国鉄労働組合）批判が特に際立っています。JR各社に採用されなかった国労組合員に手当が支給されることに対して、国費から支出されることに強い反対意見を示しました。また、過去の国労の問題行動として、重大な事故を引き合いに出して、その責任を問う姿勢も明確です。

TV出演と著作

最近では、DHCテレビの「放言BARリークス」や「真相深入り!虎ノ門ニュース」などに出演し、社会問題に対する自分の見解を発信しています。著作も多数あり、『アテンション・プリーズ：スチュワーデスの世界』や『歪曲報道：巨大メディアの「騙しの手口」』などが挙げられます。彼の著作は、メディアの問題点や社会の腐敗について厳しい視点を持っているため、多くの議論を呼んでいます。

髙山氏は、鋭い視点と独自の論理で日本社会の問題を浮き彫りにし続けており、その活動は多くの人に影響を与えています。

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